日本語ができないフリをすることも
リア 『うぇぶたま』に出ていた頃は、あまり私の存在も知られていなかったので、そこまでプレッシャーを感じることはなかったと思います。ただ、その後ですね。不安というか、怖くなったのは……。
説明が難しいんですが、テレビはトークにしても、すごくペースが速いんですね。それについていきながら、何かを言われたら私もすぐに反応して、返さなきゃいけない。頭の回転が速くないといけない世界なんです。でも、私はそうではなかったし、特に日本語でそうしたやりとりをするのが大変でした。
あと、みんなが私に期待するのも、可愛くて、ちょっと日本語がおかしいとか、ちゃんと日本語がしゃべれないキャラクターとか、そういうものを求められていると感じていて。なので、そういうフリをするというか……、それも難しかったです。
――自分の中にある「もっとこうしたい」という理想と、「でも、ここまでしかできない」という現実と、そのギャップに苦しくなっていったんでしょうか。
リア でも、自分の性格がテレビに出るには真面目すぎたとか、そういうわけでもないと思うんです。それよりも、あまりに急激に色々なことが起きてしまって……。それまでは長い間、夢でしかなかったようなこと、ずっと手に入れたいと思っていたことを急に手にしてしまったので、それにどう対応していけばいいかわからなかったのが辛かったんだと思います。
――夢が叶った後の辛さ、ということですね……。
リア もっと一つ一つ時間をかけて練習したり、準備をしておけば、もっといい仕事が出来たんじゃないか、という気持ちもあります。でも、繰り返しにはなるんですが、これは文句を言っているわけではないんです。あの頃はものすごくたくさんの機会をいただいたし、自分でやってみたいと思うことは全てやらせてもらいました。
だから、本当に感謝しているんです。グラビアの撮影も、ファンの方との集まりも本当に楽しくて、全部良い思い出として残っているので。
通訳=武部紫
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