――一徹さんは10年以上、女性向け作品に出演されているわけですが、流行みたいなものもあったりするんでしょうか?
一徹 流行はあまりありませんね。“水戸黄門的”といいますか、昔から受け継がれてきたテイストがいまも評価されているように感じます。ちょっとミステリアスでワルっぽいんだけど実はイイ奴とか、風邪を引いていたら突然現れて優しく看病してくれるような王子様的なキャラとか、甘々な彼氏キャラとか……。少女漫画っぽいというんですかね。
作品数自体は増えてるんですけど、ニーズを正確に把握するのは簡単ではないので、この記事を読んでくれている方に、逆にどんな作品が見てみたいのかを聞いてみたいくらいです。
――先ほどファンレターについてお話をうかがいましたが、具体的にどんなことが書かれているんでしょうか?
一徹 「セックスレスが解消しました!」というものが印象に残っていますね。セックスの考え方をパートナー間で話さなかったり、主に男性側から求められる行為に従うのが普通なんだと思っている方が多かったりするんだと思います。
そういう方がぼくの作品を見て「こんなのもあるんだ。こんなのもありなんだ」と思って、結果的にセックスレスが解消した……と。そういったお手紙はすごく嬉しいですね。
昔は今ほど女性が性に対してオープンではなかった時代だったというのもあるのかもしれません。あと、「抱いてください!」みたいなのもありますよ(笑)
――一徹さんや各メーカーの影響もあり、性的なコンテンツを自らの意思で受容できる環境が昔に比べてかなりオープンになってきている印象があります。そんな中、かつてはほとんど存在しなかった女性向け風俗も広がりを見せていますが、長らく性産業に携わってきた一徹さんは女性向け風俗をどのようにお考えですか?