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「俺に注目が集まっていいの!?」日本人初の女性向けAV男優・鈴木一徹(43)が明かしたデビュー当時の“衝撃体験”

「俺に注目が集まっていいの!?」日本人初の女性向けAV男優・鈴木一徹(43)が明かしたデビュー当時の“衝撃体験”

エロメン・鈴木一徹インタビュー

note

女性向け風俗、個人制作AV…多様化する性産業

一徹 うーん……いいことだと思います。

 今までパートナーとの性交渉に不満を感じていた女の子が「私はこういうことがしたい」と、自分のお金で、キャストも選んで、時間の過ごし方も演出して……。普段の生活で過剰に我慢していることがあって、それがストレスになるくらいなら、サービスを利用してバランスをとるのもいいのかなと。もちろんのめり込みすぎると、お金や人間関係、色んな面で破綻してしまうでしょうから、そこのバランスをとれるかどうかは課題になるんだろうなとも感じます。男性と変わらない話ですよね。

性産業が抱える課題について語る

――男女関係なく風俗産業全般に言えることではありますが、継続的に指名してもらうために、過剰なサービスを提供する店・人もありそうです。

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一徹 そうですね。本当はだめなのに女性向け風俗で本番行為をするキャストもいるという話をよく聞きます。やっぱり、サービスを提供する側も利用する側もバランスをとることが求められるんだと思いますね。

 普段の生活を見直すきっかけとして、ルールに則って利用するというのが一番いいんじゃないでしょうか。

――昨今広がっている性産業というと、個人制作のAV作品もありますよね。

一徹 めちゃめちゃ儲けてる人いますよね! ぼくがデビューしたときは、まだまだピンク映画畑出身の技術さんがいて、職人さんというか、「AVを美しい作品にしよう」という意識を持っている人がすごく多かったんですけど、今は照明の当たり具合がどうとか、カメラワークがどうとか、そういった部分は売上に関係なくなっているんだと実感します。普通のシティホテルで撮影して、照明も適当、なんならピントも甘い……。

 それが逆に「リアルだ!」という評価になるんですよね。テレビ局のつくりこまれた映像よりも、YouTube的な粗さの残った映像の方が共感できるっていうのと一緒なのかなと思います。

 これからはAV版のYouTuberといいますか、自分たちで撮って、自分たちでアップロードして、広告収入を得て……という流れが、よりスタンダードになっていくんだと思います。ただ、やっぱりそこの中で、過激な行動に走ってしまう人も出てくるでしょうね。そうして、どんどん規制・基準が入っていく過程にあるんだと思います。