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再販したものの、まったく売れなかったことも

──ランチパックのライバルは、おにぎりになるのでしょうか……?

保田 ランチパックをおにぎりと同じような感覚でとらえられる方も多いんですけど、開発担当者としては、ランチパックの横におにぎりがライバルとして並ぶイメージはまったくないです。

 おにぎりにはおにぎりの、ランチパックにはランチパックのよさがあると思いますが、強いて言うなら、どちらも具材を選ぶ楽しさがあるという点では共通していますよね。ランチパックをいろいろなシーンでお楽しみいただければ担当者冥利に尽きます。

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秋葉原にある、日本で唯一のアンテナショップ (筆者撮影)

──これまで多数の商品を販売してきたランチパックの場合、「過去の人気商品がライバル」ともいえますね。人気が高かった販売終了品を再販することもあるんですか?

保田 過去に再発売したこともありますが、悲しいことに、担当者が思うほどお客さまは過去の商品のことを覚えていないんですよ。

 以前、「元祖4種の味わい」と称して、発売当時の「ピーナツ」「ヨーグルト」「小倉」「青りんご」の4種類を再販したことがありましたが、「再販します!」と盛り上がっているのは担当者だけでまったく売れませんでした……。

さらなるおいしさを追求していきたい

 ──新たな商品を発表し続けるほうが、ランチパックらしい気もします。保田さんおすすめのアレンジレシピも教えてください。

保田 若干手間がかかりますが、「ピーナッツ」のフレンチトーストはおすすめです。「チョコレート」など、スイーツ系ランチパックでもおいしいと思います。

 

 また、オーブントースターやホットサンドでリベイクするのもおすすめです。キャンプに持っていくというご意見も多くいただきます。私もキャンプ好きなので次回は「キャンプでホットサンド」を試してみたいと思います。

 あとは、これから暑くなる時期に向けて、「フルーティランチパックシリーズ」を半分に切って、アイスクリームとフルーツを挟んで食べるアイスクリームサンドもご提案していこうと考えています。

 2019年に日本でラグビーのワールドカップが行われた際、取材に来た外国人記者がランチパックをTwitterで紹介してバズったことがありました。今後は、商品そのものの味はもちろん、アレンジなどの楽しみ方でも注目していただけるよう、さらなるおいしさを追求していきたいと思っています。

(撮影:松本輝一/文藝春秋)

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。