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それぞれをざっと使ってみてまず気になる違いは…

 こうしたポータブルテレビは、縦向きか横向きかという違いはありますが、どれもスマホよりも一回り小さい画面を備えています。ワンセグなので細かい字幕を読み取るのには向きませんが、それでもラジオと違って情報が目で見えるのは安心感があります。

どの製品も単三電池で駆動します。またドリテック「PR-401」とヤザワ「TV07WH」はバッテリーでの駆動にも対応します
厚みの比較。カイホウジャパン「KH-TVR320」(右)はバッテリーを内蔵しないため、ほかの2製品に比べるとボディが薄めです

 テレビとしての機能は一般的で、電源をオンにするとチャンネルが自動でスキャンされ、画面が表示されます。チャンネル切り替えや音量調整はボタンを使って行うほか、本体のスピーカー以外に、有線イヤホンを使って音声を聴くこともできます。ラジオへの切り替えも、ボタンひとつで簡単に行なえます。

 こうしたボタン重視の設計は、昨今のスマホに比べると、一昔前の家電製品のイメージです。スマホでは消滅しつつあるイヤホンジャックも搭載していますし、充電ポートもヤザワ「TV07WH」を除いてはUSB Type-Cではなく旧来のmicroBだったりと、随所に古さを感じさせます。

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 もっともメーカーの側はこうした細かい仕様にこだわっていないようで、ワンセグテレビのメーカーによってはUSBのポート形状に触れずに「USBポート」としか書いていないこともあるほどです。同じ電気製品でありながら、PCやスマホとの文化の違いを感じます。

テレビとラジオ(AM/FM)の切り替えはボタンで行います。これはドリテック「PR-401」

 ざっと使ってみて気になる違いは、画面の見やすさです。解像度はどれもワンセグ(320×240)対応ということで差はありませんが、ドリテック「PR-401」は液晶がひとまわり大きく、また発色も良いため、見やすさはワンランク上です。

 ほかの2モデルは、画面が小さいことに加えて、ナナメ方向から見た時に色が極端に変化するなど、液晶のパネル品質は決して高くありません。価格が違うだけの差は、少なからずあるようです。