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〈5000円台から入手可能〉“もしもの時の備え”からアウトドア、ベッドサイドでの視聴まで…持っておきたい「ポータブルテレビ」の選び方

〈5000円台から入手可能〉“もしもの時の備え”からアウトドア、ベッドサイドでの視聴まで…持っておきたい「ポータブルテレビ」の選び方

2022/06/10
note

災害利用を前提とした製品とそうでない製品がある

 このほか、製品によって便利だと感じた機能をチェックしておきましょう。

 ドリテック「PR-401」とヤザワ「TV07WH」は、災害時の利用を前提とした機能が多数搭載されています。具体的には、懐中電灯として使えるライト機能や、スマホなど外部機器の充電機能がそれです。アウトドア用途でも、これらの機能の出番は多いはずです。

 さらにドリテック「PR-401」は、ボタンを押すと大きな音で居場所を知らせるSOS機能も搭載していますので、部屋に閉じ込められて助けを呼ぶ場合に重宝します。

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 これらの機能を使うと、バッテリーがどんどん減ってテレビが観られる時間が少なくなってしまいますが、本製品のバッテリーはもともとこれらの機能を使うために搭載されているのであって、テレビは電池で視聴するというのが正しいあり方でしょう。それだけに、こうした複合機能を備えたモデルは、ふだんから充電を欠かさないようにしたいものです。

ヤザワ「TV07WH」(左)とドリテック「PR-401」(右)は災害向けの機能が豊富に備わっています。これは停電時に使えるライト機能
ドリテック「PR-401」は大きな音で居場所を知らせるSOS機能を搭載しています

 一方のカイホウジャパン「KH-TVR320」は災害用途ではなく、あくまでもワンセグテレビとして利用することを前提とした設計で、それゆえバッテリーも搭載しません。災害時用のライトや、スマホなどを充電するモバイルバッテリーは、別途揃えればよいという考え方で、そのぶん薄く軽いため、持ち歩きやすいのが特徴です。

薄く自立できないカイホウジャパン「KH-TVR320」ですが、10円玉を背面の溝に差し込むことで、スタンド代わりに自立させられる機能を備えています

 このように、ひとくちに「ワンセグが見られるポータブルテレビ」というカテゴリの製品であっても、目的によって設計が大きく異なることは、知っておいたほうがよさそうです。

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