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災害利用を前提とした製品とそうでない製品がある
このほか、製品によって便利だと感じた機能をチェックしておきましょう。
ドリテック「PR-401」とヤザワ「TV07WH」は、災害時の利用を前提とした機能が多数搭載されています。具体的には、懐中電灯として使えるライト機能や、スマホなど外部機器の充電機能がそれです。アウトドア用途でも、これらの機能の出番は多いはずです。
さらにドリテック「PR-401」は、ボタンを押すと大きな音で居場所を知らせるSOS機能も搭載していますので、部屋に閉じ込められて助けを呼ぶ場合に重宝します。
これらの機能を使うと、バッテリーがどんどん減ってテレビが観られる時間が少なくなってしまいますが、本製品のバッテリーはもともとこれらの機能を使うために搭載されているのであって、テレビは電池で視聴するというのが正しいあり方でしょう。それだけに、こうした複合機能を備えたモデルは、ふだんから充電を欠かさないようにしたいものです。
一方のカイホウジャパン「KH-TVR320」は災害用途ではなく、あくまでもワンセグテレビとして利用することを前提とした設計で、それゆえバッテリーも搭載しません。災害時用のライトや、スマホなどを充電するモバイルバッテリーは、別途揃えればよいという考え方で、そのぶん薄く軽いため、持ち歩きやすいのが特徴です。
このように、ひとくちに「ワンセグが見られるポータブルテレビ」というカテゴリの製品であっても、目的によって設計が大きく異なることは、知っておいたほうがよさそうです。