強い日差しが照りつける暑い日が戻りつつある。8月になればさらに気温が上がり、猛暑日や熱帯夜となることも増えることだろう。

一方で今年の夏は、全国の家庭や企業を対象とした政府の節電要請期間が7月1日に7年ぶりに始まっている。快眠のためにエアコンを使いたいところだが、省エネを意識する必要がある。

そこで過去に紹介した記事を再構成し、エアコンを活用した快眠テクニックと節電のポイントを紹介したい。

睡眠のプロが熱帯夜での快眠術を解説

三菱電機 霧ヶ峰PR事務局は2020年7月、東京と大阪在住の600人に睡眠に関する意識調査を発表。新型コロナウイルスの影響で生活環境、働き方が変化したことにより、4人に1人が「寝つきが悪くなった」「眠りが浅くなった」など、睡眠の質が下がっていると感じていることがわかった。

そして、睡眠環境プランナーによる「よりよい睡眠環境づくりのポイント」をあわせて公開した。

 

睡眠環境プランナー三橋美穂先生によると、まず、寝床内の快適な温湿度を作り出すのは、寝室の「温度」「湿度」「気流」「寝具量」「着衣量」「体質」という6要素が影響し、これらをトータルで考えることが大切だという。

真夏に眠れない原因は、身体の深部の温度が下がらないことに一番の原因があり、質のよい睡眠を取るには「寝室の温度が28℃以下、湿度が40〜60%」がベストで、温度と湿度以外にも睡眠環境を整える必要があるとしている。 

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提供:三菱電機株式会社 霧ヶ峰広報

そこで、三橋先生による”熱帯夜に睡眠環境を整えるエアコン活用時の5つのテクニック”を紹介する。

エアコン活用時の快眠 5つのテクニック

テクニック1:エアコンを朝までつけておく
28℃を超えると夜間熱中症のリスクが高まるため、寝苦しい夜は28℃以下でエアコンを一晩中つけておきましょう。タイマーを使うと、切れた後に室温が上がって目が覚めてしまい、睡眠の質が低下します。

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テクニック2:パジャマは長袖・長ズボンに
エアコンをつけっぱなしにして寝ると、体がだるくなる理由は「寝冷え」です。これを回避するには、半袖よりも長袖・長ズボンのパジャマを着用し、その服装でちょうどよい温度に設定するようにしましょう。身体まわりの空間の温湿度が安定するので、快眠につながります。

テクニック3:エアコンの温度は2段階で設定
就寝前と就寝に入るタイミングで設定温度を変えましょう。
1. 就寝1時間前に低めの温度で設定します。壁や天井には昼間に当たった太陽の熱がこもっているので、しっかりと冷やしておきましょう。
2. 低めの温度設定のまま寝ると途中で寒くなるので、寝る時にエアコンの設定温度を上げます。設定温度を上げた後は、室温はゆっくりと上昇していくので、寝入って体温が下がった頃には室温が上がり、身体が冷え過ぎず眠りやすい環境になります。