仲間や後輩の相談に乗り、背中を押し、「スぺオキ」力を他者のために使い、自分自身は一人での活動を選んだ中山。その人柄がジャニーズファンに広く知られるようになると、いわゆるアンチはほぼ皆無になっていった。
アンチはほぼ皆無「もはやジャニーさん」な中山優馬
中山はいまやジャニーズの現人神で、まさに“尊い”存在。イベントで中山がファンの近くを通っても、群がるどころか、みんなが両脇にサッと分かれて道を開ける。「モーゼの十戒」とネット上で言われて話題になっていた。
思えば、ジャニー氏が亡くなってから、ジャニーズ事務所は、大きく変わった。Jr.の「22歳定年制度」が導入されたかわりに、既存のユニットはほぼ年功序列にデビューしていく。King&Prince以降のデビュー組は熾烈な売り上げ合戦を繰り広げる一方、お茶の間に広く認知されたメンバーは片手で数えられる程度。以前のような“丹精込めて育て上げた珠玉のタレント”だけがデビューをしていた頃とはもう違うのだ。
そんななかで、かつての「ジャニーさんの残り香」が感じられる場所がいま、中山優馬とJr.たちがワチャワチャする超マイナー番組『中山優馬×ジャニーズJr.@YUMA HOUSE』になっている気がするのだ。
晩年のジャニー氏は、中山優馬、Sexy Zoneの佐藤勝利など、真面目でおっとりした優しい子を溺愛する傾向が目立ったが、もともとは生意気な子が大好きだった。
例えば、オーディションで踊らずに立っていると、ジャニー氏からなんで踊らないのかと聞かれ、「見りゃわかんじゃん。狭くて踊れないんだよ」と言って合格したのは二宮和也。
また、内博貴も同じくオーディションで壁にもたれかかってゲームをしていた。そこへジャニー氏が「YOU、なんで踊らないの?」と聞くと「こんなんやりたないねん」と一言。そこでジャニー氏は「じゃ、うどん食べる?」とうどん屋に連れて行ったという逸話もある。