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「ジャニーさんに愛されすぎたジャニーズ」中山優馬(28)が守る“失われゆくジャニーズらしさ”とは《“改革派”滝沢副社長との本当の関係》

2022/08/10
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 仲間や後輩の相談に乗り、背中を押し、「スぺオキ」力を他者のために使い、自分自身は一人での活動を選んだ中山。その人柄がジャニーズファンに広く知られるようになると、いわゆるアンチはほぼ皆無になっていった。

ジャニーズWEST(Johnny's netより)

アンチはほぼ皆無「もはやジャニーさん」な中山優馬

 中山はいまやジャニーズの現人神で、まさに“尊い”存在。イベントで中山がファンの近くを通っても、群がるどころか、みんなが両脇にサッと分かれて道を開ける。「モーゼの十戒」とネット上で言われて話題になっていた。

 思えば、ジャニー氏が亡くなってから、ジャニーズ事務所は、大きく変わった。Jr.の「22歳定年制度」が導入されたかわりに、既存のユニットはほぼ年功序列にデビューしていく。King&Prince以降のデビュー組は熾烈な売り上げ合戦を繰り広げる一方、お茶の間に広く認知されたメンバーは片手で数えられる程度。以前のような“丹精込めて育て上げた珠玉のタレント”だけがデビューをしていた頃とはもう違うのだ。

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 そんななかで、かつての「ジャニーさんの残り香」が感じられる場所がいま、中山優馬とJr.たちがワチャワチャする超マイナー番組『中山優馬×ジャニーズJr.@YUMA HOUSE』になっている気がするのだ。

 晩年のジャニー氏は、中山優馬、Sexy Zoneの佐藤勝利など、真面目でおっとりした優しい子を溺愛する傾向が目立ったが、もともとは生意気な子が大好きだった。

 例えば、オーディションで踊らずに立っていると、ジャニー氏からなんで踊らないのかと聞かれ、「見りゃわかんじゃん。狭くて踊れないんだよ」と言って合格したのは二宮和也。

二宮和也 Johnny's netより

 また、内博貴も同じくオーディションで壁にもたれかかってゲームをしていた。そこへジャニー氏が「YOU、なんで踊らないの?」と聞くと「こんなんやりたないねん」と一言。そこでジャニー氏は「じゃ、うどん食べる?」とうどん屋に連れて行ったという逸話もある。