文春オンライン

「『整形顔』『太っていたほうが可愛い』と言われたことも…」2年半で40キロ減量した女性が語る、ダイエット後に起きたこと

ダイエット系インフルエンサー・トレえみさんインタビュー #2

2022/09/04
note

「ブス」「整形顔」といった見た目に対する誹謗中傷

――どんな誹謗中傷があるのでしょうか。

トレえみ ダイエットや美容に関する発信をしているから、良くも悪くも私の見た目に対する誹謗中傷が多いんですよね。

 よく言われるのは、「ブス」とか「整形顔」ですね。私自身は整形をしていないのですが、整形で理想の容姿に近づいて自分を好きになれるなら、すごく素敵なことだと思うんです。だからこそ、整形を誹謗中傷の材料として使う人にモヤモヤしてしまって……。

ADVERTISEMENT

 

 減量をきっかけに、周りの言葉に振り回されることは少なくなりましたが、それでも、一方的に悪意を向けられるのはつらい。SNSの世界にいると、どんなに努力して変わろうとも、人の容姿を悪く言う人は一定数いるんだなって痛感します。そして、そういう人たちは「悪いことをしている」という自覚がないケースも多いんです。

――傷つけている自覚がない。

トレえみ 私が太っていたときにからかわれていたのも、私自身が体型をネタにして“いじられキャラ”に徹していたから。「こいつを傷つけよう」という明確な悪意ではなく、「こいつは何を言っても傷つかないから大丈夫」と軽い気持ちの人がほとんどだったと思います。

 SNSの世界じゃなくても、無意識に相手を傷つけていることって、とても多いんですよ。恥ずかしいのですが、私自身がやってしまったこともあって……。

 

自分の基準で判断すると、相手を傷つけることがある

――トレえみさんも誰かを傷つけてしまったことが?

トレえみ 久しぶりに会った友人の体型が細くなっていたので、ダイエットしたのかと思って「すごい、痩せたね!」と声をかけたんです。でも、その友人は痩せやすい体質に悩んでいたようで……。「痩せているのは良いことだ」という私の先入観で友人を傷つけてしまって、ものすごく反省しました。

 体型の悩みは本当に人それぞれなので、自分の基準で判断してしまうと、相手を傷つけることがあるんですよね。私も自分で気付いていないだけで、誰かを傷つけていることが、今もまだあるかもしれない。

 どんな人だって、絶対に誰も傷つけないのは難しい。でも、「価値観は人それぞれ」と認識しているだけで、不用意に誰かを傷つけることは減らせるんじゃないかと思います。

写真=トレえみさん提供

「『整形顔』『太っていたほうが可愛い』と言われたことも…」2年半で40キロ減量した女性が語る、ダイエット後に起きたこと

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー

関連記事