整形手術を受けてから変化したこと
ちか めちゃくちゃ楽になったんですよ。すごく明るい人生になった。それまでは毎日アイメイクに40分くらいかかっていて。アイプチで幅が決まらなかったり、まぶたがむくんでテープが取れたりして、「もうやだ!」ってなることも多くて。
でもメスを入れて二重にした瞬間から、そういうのも一切ないし、目もかゆくないし、何よりすごく楽になった。
ちえ あんなに悩んでたのになんで早くやらなかったんだろうって感じだよね。当時のアイプチはまだそんなにきれいな二重が作れなかったから、「目元が汚い」と思われるのが嫌で、人と目を合わせられなかったんです。
それに自分に自信もなかった。でも二重整形をしたら人の目を見て話せるようになって、気持ち的にもプラスになったんですよ。
ちか それからは悩んでウジウジするならやっちゃおうっていう感じです。
――二重整形をしたことによってぱっと楽になって。そこから整形にハマっていったと。
ちえ やりすぎておかしな時期があったよね。二重幅をもっと広くして、鼻を高くして、歯を白くして……。
自分の歯が気になっていたから、セラミックにした時に「この病院で一番白い歯にしてください」って言ったんです。その時は悩みが解消されたからめちゃくちゃ気に入ってたんですけど、ちょっと経ってから鏡で見たら歯が真っ白で、歯並びもキレイ過ぎて不自然で。
ちか そう。ちょっとやりすぎちゃうんですよ。
ちえ YouTubeで「ブタ鼻」っていうコメントを書かれたことがあって。それで先生に「鼻を下げてください」「ここ(人中・鼻と上唇の間にある縦の溝)がもっと短くなるようにしてください」って頼んで、手術してもらったんです。「これでどうだ」と、整形後の動画を上げたらコメント欄で「鼻失敗。前のがよかった」とか言われて。
そういうコメントに傷ついて、その後も鼻の手術は計5回くらいしているんです。でも、毎回手術後にコメント欄で「前の方が良かった。失敗だ」って言われるから、この人たちの言うことを真に受けても意味がないと気付いて。それからは他人の声に流されずに、自分が好きなことをしようと思うようになりました。
ちか 流行りも常に変わるからそこも大変なところだよね。韓国系メイクが流行ったり、すっぴん風メイクが流行ったり。その都度、メイクに合うように二重幅や鼻の高さも変えたりしています。(#2へ続く)
写真=志水隆/文藝春秋
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