警察から「あなたのせいで家出少女が増えて困ってるんですよ」と…
――読者の反応はいかがでしたか。
浜田 読者からの反応は様々でした。ネットカフェで暮らしているギャルのことを描いたら、小中学生の保護者から「うちの子が真似するからやめろ」とクレームが入ったこともあって。警察からも「あなたのせいで家出少女が増えて困ってるんですよ」って言われたりして。苦情が多くて結構大変だったんです。
――そのくらい影響力があったわけですね。
浜田 でもその時くらいから法律が変わって、身分証がないとマンガ喫茶に入れなくなったらしいから、良い影響もあるのかもしれないです。
29歳で「ホームレス卒業宣言」
――ちなみにマンガ家になった当初はホームレスだったわけですよね。家を借り始めたのはいつ頃だったんですか。
浜田 テレビに出始めて2年くらいが経った時です。30歳を目前にそろそろ家を借りようと思って。それで「ホームレス卒業宣言」をしました。
――当時は週刊誌の連載も抱えていたわけですから、家がない生活はかなり大変だったのでは?
浜田 顔を指されることも増えたので、ちょっとめんどくさかったですね。「浜田ブリトニーここに泊まっているぞ」とかネットで書かれたりして。
あとはとにかくいろんなところを転々としていたから、落ち着く時間があまりなかった。集中してマンガを描くときはカラオケに行ってました。
担当が優秀だったから、知らないうちに結構先まで描かされているんですよ。私はスケジュールを共有されていなかったから、担当編集者に言われるがままで。
今日はここまでネームを描かないと帰しませんってカラオケに監禁されたりした(笑)。担当編集者も不安だったと思います。いつ飛んじゃうかわかんないから。