運転日も、運転時刻も詳しく紹介されていた。各駅の発着時刻、通過予想時刻まで。運行パターンとして、のぞみタイプとこだまタイプがあることも。これは通過する線路と停車する線路の両方を検測するためだろう。
運転日や時刻について、どこから情報を入手したか。
まずは、「あのドクターイエローに必ず会える時刻表!!」のElineさんに聞いてみた。
「何度もドクターイエローを目撃する機会があり、だいたい同じ時間帯に走行していることに気づきました。他の駅でも見てみたいと思い、自分が目撃した時間をもとに他の駅の通過時刻を計算しました。大体ダイヤがわかってきたので、それをもとに線を引き、独自のダイヤグラムを作成しました。
通過駅の時刻や、他の営業運転の新幹線の待避状況を割り出していきました。実際に見に行ったり、(ネットなどの)目撃情報を得たりして微調整しました。のぞみタイプの場合、ひかりやこだまが待避する場合は、その列車にかぶって見えないので、待避状況も書いています。
はじめは記録のためにWebサイトを作りました。その後、ドクターイエローに会ってみたい方がいらっしゃることを知り、少しでも喜んでいただければ、という気持ちでサイトを作り直していきました」
「JR東海さんにバレて規則性を変更されてしまうかも(笑)」
次に「ドクターイエロー記念館」のセンさんにもお話をうかがった。
「過去の運行日の規則性に基づいて計算しています。Twitterなども貴重な情報源です。こだま検測は『偶数月と3の倍数月』に運行する規則性が判明しました。これを記事にされちゃうと、JR東海さんにバレて規則性を変更されてしまうかも(笑)」
どちらもかなり正確だと評判だ。しかし、あくまでも予想だ。サイトの読者からの目撃情報などで随時修正が加えられる。最新の情報を参考にしよう。出掛ける前にTwitterで「ドクターイエロー」を検索して、当日の目撃情報を得れば確実だ。
確実にドクターイエローを見られるお二人、しあわせなことはあったかと聞くと、「ドクターイエローを見られたこと、そのものがしあわせな気分になる」という。とくにセンさんは「初めてドクターイエローを見た翌月に、趣味の株投資で300万円を稼ぎました。その後もサイトを維持して利益を出し続けている」という。うーん、それはセンさんの実力で、ゲン担ぎのような気もする……。
なぜ黄色は「しあわせ」なの?
「この時刻表、合ってますか?」と、改めてJR東海の広報に問い合わせた。