──主人公の師匠、東方不敗マスター・アジアが乗るガンダムですね。漢詩を吟じつつ拳を交える挨拶は、なかなかインパクトがありました。
山形 はい。そこからゲームをやったり、ガンプラもつくりましたし、さらにアニマックスで再放送していた初代ガンダムを見たり……という流れで、ガンダムにはひと通り親しんでいました。
──そうでしたか。ガンダムマンホールの告知チラシを見ると、「北海道Nフィールド」や「ジェット・ストリーム・アタック作戦!!」など、初代ガンダムファンをくすぐる言葉が多いので、てっきり昭和世代かと。
山形 初代ガンダムにはもっと熱いファンの方々が大勢いらっしゃるので、自分はまだ及ばないと思っています。
ただ、ガンダムシリーズは非常に有名なコンテンツなので、マンホールの話を知ったときは、町職員として「これは絶対に乗っかるチャンスだ!」と思いました。
応募した翌日、役場の電話が鳴った
──そのいきさつを教えてください。
山形 昨年の夏、町内の業者さんとの雑談で「ガンダムマンホールの設置自治体を募集しているらしい」と聞きまして。
調べてみると、その時すでにプロジェクト第1弾として、原作者・富野由悠季さん出身地の神奈川県小田原市に、2枚(ガンダムとシャア専用ズゴック)のマンホールが寄贈されていたんです。
──では、小田原に続く第2弾の場所として、豊富町が選ばれたんですね。さぞかし高倍率の激戦を勝ち抜いたのでは……。
山形 それがですね、私がバンダイナムコグループ(以下、バンダイナムコ)に問い合わせた翌日ぐらいに、先方からお電話をいただきまして。
「このプロジェクトは立ち上げたばかりで、詳細はまだ決まっていない。ぜひ一緒につくっていきませんか」とおっしゃるんですよ。