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ロシアン帽をかぶり始めたわけ

――極寒の埠頭で、レンコンのはさみ揚げ(笑)。

ロシアン 机に雪が薄く積もる中、ひたすらにレンコンを食べるんです(笑)。あまりにも寒いので、私はずっとロシアン帽をギュッとかぶっていて。レンコンのはさみ揚げを勝ち抜いて、次の予選2回戦に臨むことができたのですが、ロシアン帽を深くかぶっていたから髪型が崩れていて脱ぎたくなかったんですね。スタッフさんにも、「髪形が変だから脱ぎたくないです」と言って、頑なに取らなかった。そしたらロシアン帽がキャッチーなアイコンになってしまって、本戦出場が決まった際に、スタッフさんから「ロシアン帽を持ってきてくれる?」と。

――そんなロシアン佐藤誕生秘話があったとは……。

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ロシアン だから最初は、「ロシアン佐藤」じゃなくて、「ロシアン帽佐藤」と呼ばれていたと思います。でも、私は普段からロシアン帽をかぶっているわけではないから、ロシアン(帽)佐藤と言われてもどうしたもんかなぁと。放送後にロシアン帽をかぶって歩いていると、なんだか「ロシアン佐藤でーす!」と言ってるみたいで……。

©文藝春秋

――「あいつ、やってるな」って思われそうですよね。

ロシアン そうなんですよ(笑)。だから、プライベートでロシアン帽をかぶりづらくなってしまって。イベントや取材のときなどは、当時のロシアン帽をかぶることはあっても、プライベートでは着用しないですね。でも、やっぱり愛着はありますよ。「(ファッションセンター)しまむら」で3000円くらいで買ったロシアン帽が、まさか自分の人生にこんなに大きな影響を与えるとは思いもしませんでしたから。

――ロシアンさんは、とても楽しそうに食べる姿が印象的なのですが、心がけていることなのでしょうか?

ロシアン そうですね。初期の頃は、楽しむという意識が圧倒的に高かったと思います。私の「勝ち」に対するモチベーションって、次の食べ物が何か知りたいから勝ちたい、ということなんです(笑)。自分では、「ナチュラルボーン・ハングリーモンスター」と言っているんですけど、楽しみながら大食いに挑む雰囲気って、ギャル曽根ちゃんの影響が大きいと思います。