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大食い界における、ギャル曽根の存在の大きさ

――06年、07年に台頭したギャル曽根さんや、「魔女」こと菅原初代さんらの世代を「大食い第3世代」と呼びます。対してロシアンさんは、その人たちの次の世代である「大食い第4世代」にカウントされます。やはり、ギャル曽根さんの影響が?

ロシアン ありますね。ギャル曽根ちゃんが『元祖!大食い王決定戦』で優勝したことで、女の子がいっぱい食べることが、世間的にも「面白いね」とか「キャッチーだね」っていう見方に変わったと思います。ギャル曽根ちゃんのおかげで大食いがライトな存在になったので、彼女にあこがれて大食いファイターを目指す女性も出てきましたよね。

大食いファイターのサインがずらり ©文藝春秋

「いっぱい食べていいんだ! やったぜ!」みたいになったことで、私自身、食べ放題に行って食べまくっていたら、友だちから「あんたヤバいよ」って気が付かれた(笑)。私自身、当時は『Zipper』のような雑誌が大好きなガチガチの青文字系だったんですけど、ギャル曽根ちゃんの登場がなかったら、『元祖!大食い王決定戦』に出場していなかったかもしれないです。

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――たしかに、「大食い第4世代」は、佐藤綾里(アンジェラ佐藤)さん、三宅智子(エステ三宅)さんなど女性フードファイターの躍進が目立ちます。ギャル曽根さんの影響で、門戸が広がったというのは面白いです。

ロシアン アンジェラちゃんは、きれいなお姉さんという感じのルックスだったので、番組では凸凹のダブル佐藤みたいな感じでキャッチーに扱っていただいたのは、ありがたかったなって思います。あと、私たちの世代から、女性フードファイター同士が友だちみたいな関係性になることも特徴的だと思います。