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「大食い王決定戦」で学んだ“技術”

――ロシアンさんのチャンネルを見ていて感心したのが、唐揚げを順次揚げながら食べていく動画などです。おいしさをキープしながらバクバクと食べていくのはすごいなぁと。

ロシアン 熱々で食べてほしいという視聴者さんの思いと、一遍に並べて壮観にしたいという思いを両立させるなら、この方法しかないなって。私のチャンネルは、大前提として「おいしく食べる」というのがある。費用対効果のせめぎ合いもそうですけど、サムネイルの映えとおいしさのせめぎ合いもありますね。

――もうプロのディレクターですよ(笑)。

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ロシアン そうした意識って、『元祖!大食い王決定戦』で培われたところが大きいような気がします。素人の私たちが参加しても番組としてしっかり面白くなる。その現場を直に体感して、後日放送で「編集するとこういう形になるんだ」という実体験があったからこそ、何が必要で何が要らないかということがわかったというか。

1000万回以上再生された、総重量6キロ超のラーメンの大食いチャレンジ動画

食事マナーへの配慮も入念に

――たしかに、無名の素人が輝ける『TVチャンピオン』に端を発する『元祖!大食い王決定戦』って、企画次第で誰でも人気者になれるYouTubeと親和性が高いかもしれない。

ロシアン それはあるかもしれないです。YouTubeって、ホントに好きじゃないと見てくれない。なので、私も食べ方やマナーなどには細心の注意を払って、場合によっては「食事マナーに配慮する余裕がないかもしれません」といったテロップを付けるようにしています。

「咀嚼音注意」とか、視聴者の趣味嗜好に寄り添うことが大事なので、サムネやタイトル、概要欄で、「この動画ってこういうものを配信しています、こういうテンションですよ」といった情報をなるべく伝えるようにしています。視聴する前に、自分の趣味嗜好に合ったものかどうかをきちんとつかみ取ってもらう工夫が必要です。