〈あらすじ〉
夫の死を目撃してしまったハーパー(ジェシー・バックリー)は、傷心を癒すために、ロンドン郊外のカントリーハウスを訪れる。管理人のジェフリー(ロリー・キニア)による手入れの行き届いた屋敷と、美しい風景を気に入った彼女は2週間の滞在をスタートさせる。
森の中を散策していると、廃トンネルの奥から迫りくる謎の影やあやしげな男に遭遇。逃げるように帰宅するが、翌日、その男が庭に侵入し、警察が出動する騒ぎになる。やがて彼女は、その警官をはじめ、少年、司祭、パブの店主など、ここで出会う男たちが、すべてジェフリーと同じ顔であることに気付く。
〈解説〉
アレックス・ガーランドの『アナイアレイション -全滅領域-』に続く脚本・監督作。トラウマを抱えた女性が美しい田舎町で体験する恐怖を描くサスペンス・ホラー。100分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆こわいというより気味が悪い。不穏な気配の漂わせ方のあの手この手。トラウマのもとは、もう少し描写が欲しかった。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆比喩や着地や批評の形は、意外に読み解きやすい。手の込んだ見せ方だが、誇張も眼につく。R・キニアはさすがの怪演。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆大柄で口も達者で強靱に見えるヒロイン。瀟洒な屋敷で起きる恐怖にも彼女のおかげで爆笑できる。M男の求める妄想か?
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森直人(映画評論家)
★★★★☆パワータイプの凄みと細密な図像学を両方立てつつ男性原理を撃ち、満点に迫る。レスリー・ダンカンの名曲も特筆すべき。
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洞口依子(女優)
★★★★☆不吉なエデンの園に踏み込むバックリー。恐怖を孕んだ役を演じたら確実なキニア。地味だが記憶に残るガーランド作品。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『MEN 同じ顔の男たち』(英)
12月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
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