特徴はマウスの耳が水を受ける仕様になっているので、ナブラ(小魚がフィッシュイーターに海面まで追いやられてざわついている現象)を演出することができる。
竿を立てて早巻きしたり、さびいて強めのスプラッシュを起こして、ターゲットに表層を意識させる。私が初めて弓角で釣ったトレーラーは遠投マウスで、強風下の最悪な状況ではあったが、弓角釣りの聖地とも言われる釣り場でワカシ(ブリの幼魚)を釣ることができた。
遠投マウスは投げて巻くだけで魚を引き寄せ、青物が回遊して来た時の効果は絶大だが、一方でお手軽な釣りとは言い切れず、投げ竿や遠投用の磯竿に1.5号~2号のPEラインを巻いておく必要がある。
お手軽で飛距離も伸ばせる「ジェット天秤」
遠投マウスよりさらに飛距離を伸ばすことを可能にした、弓角トレーラー界の船木和喜。サーフなど限りなく遠投が必要なエリアで重宝される。ジェット天秤の特徴である浮き上がりの良さを活かして着水と同時に早巻きすれば、遠投マウスまではいかなくても表層のベイトを捕食するターゲットにアプローチも可能だ。
さらに海底まで沈めれば、ヒラメやマゴチも狙えるのでレンジカバー性が高い。
最大の特徴はジェット天秤のサイズを使い分けることで軽量タックルでも投げられることだ。
25号~15号(投げ竿、磯竿遠投4号)
15号~10号(ショアジギング用ロッド)
10号~6号(サーフ&磯用ルアーロッド)
6号~3号(シーバスロッド)
特にシーバスロッドで投げられるミニ天秤・ミニミニ天秤は、豪快に投げる弓角の本流からは外れるが、「堤防から手軽に中小型回遊魚が釣れる」ことをテーマに釣果を重ねてきた。
これまでの実績では、海釣り公園でシラスにライズするサバ、ボラやトウゴロウイワシの幼魚を追って漁港に入ったカンパチなどの青物に強い。