(3)アジが面白いほど釣れる「ぶっこみサビキ」
海底を回遊するアジに狙いを絞ったアジ釣り最強仕掛け。
同じサビキ仕掛けでも前述した投げサビキと違い、こちらはアジ釣りに特化している。その違いはアジを表中層で狙うか、海底で狙うか。このタナの違いがアジの釣果を大きく左右する。
アジは昼行性とされているが、ある程度大きくなると昼夜問わず摂餌行動を取る。地域によっては昼間に釣れる方が珍しく日没前後がもっとも釣れやすい時間帯になる。夜にはアタリがパタリと止まって沖に行ってしまったと思われがちだが、実は海底に移動するものの堤防付近を回遊している。ウキ仕掛けでは狙いづらい下層回遊のアジを効率よく狙えるのがぶっこみサビキだ。
投げておくだけでカゴからコマセが放出されて、寄ってきたアジがサビキ針を食べる非常にシンプルな釣りだ。アジがいつ回遊してくるか分からないからこそ、置いて待てるぶっこみサビキに優位性がある。
実際、オールシーズンぶっこみサビキをしているが、関東エリアだけでも尺アジと言われる30cmを越える良型、オカッパリから釣れるアジとしては最大サイズであろう42cmのアジも釣れている。
市販品も出回っており釣具屋で購入できるが、ダイソーアイテムのみで自作も可能だ。
■用意するアイテム&作り方
・ナイロンライン5号
・浮き止めゴムストッパー
・シモリペット
・波止用プラカゴ(サイズ8cm)
・発泡スチロール(全球)8個入り
・サビキ仕掛け(針6号/ハリス1号/幹糸2号)
・ナス型オモリ8号
(1)プラカゴのラインを切ってカゴ、サルカン、スナップを取り分ける
(2)球体の発泡スチロール2個にナイロンラインが通るだけの穴を空ける
(3)スナップサルカンにナイロンライン(30cm)を結んでカゴ、シモリペット、発泡スチロール2個、シモリペット、浮き止めの順に通す
(4)プラカゴが開ける分だけナイロンラインを残してサルカンを結ぶ
(5)カゴにコマセを入れた後は浮き止めで発砲スチロールが動かないよう固定する
(6)フロートカゴにサビキ仕掛け、ナス型オモリの順にセットして完了
フロートカゴ自体は1個100円でできるが、発泡スチロールに耐久性がないことがデメリットになる。
海釣り公園で一日使い通しても問題なく使えたが、複数予備で持っておけば安心だ。