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「もっとマッチョに、バッキバキになりたい!」ハーフモデル・道端カレン(43)が“ガチの筋肉業界”に参戦したワケ《肉体改造で大会優勝》

道端カレンインタビュー#1

2023/02/25
note

大会の“ワナ”「ワンピース水着だと寸胴に見える⁉」

――ショックとは?

道端 フィットモデルはワンピースタイプの水着審査があります。それなりに準備して出たつもりなんですけど、ワンピースで体を見せるのは、すごく難しいんですよ。

本人のInstagramより

――露出度の高いビキニより、ワンピースのほうが抵抗なく着れそうですが……?

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道端 フィットモデルは、体型美を競います。ワンピースの水着で勝つには、ウエストがギュッとくびれていて、胸とお尻にパーンとボリュームがある体じゃないと。

――いわゆる「ボン・キュッ・ボン」ですか。

©文藝春秋 撮影/鈴木七絵

道端 そうです。もともとの体にメリハリがないと、スクール水着を着ているように見えるんです。私は胸もお尻もそんなにないので、ワンピースだとずん胴に見えて。

 だから、私にはワンピースの水着は本当に似合わないです。大会で、他の選手の美しく鍛え上げられた体を見て、余計にそう思いました。実際に他の選手と並んでみると、皆さんケタ違いに、すっごい体なんですよ。

初の大会で「打ちのめされた」理由

――カレンさんのステージは、プロのモデルの貫禄を見せつけたのではと思いますが。

道端 フィットモデルの大会ではいくつか入賞もしましたが、毎回反省ばかりで。自分がどれだけダメなのかを思い知りました。打ちのめされましたね。

©文藝春秋 撮影/鈴木七絵

 筋トレってだいたい、一人でやるじゃないですか。他の人が近くにいても、トレーニングウェアだと本当の体型はわからない。それに、どの選手も大会前は、体を限界まで絞り込むんです。

――筋肉をより綺麗に見せるために、水抜きや塩抜きをするといいますね。

YouTube『道端カレンのフィットネスチャンネル』より ビキニの後ろ姿は本人

道端 筋肉の「カット出し」といって、筋繊維を浮き上がらせます。そうやって追い込んだ肉体には、なんというか、凄み……のような迫力があって。これは自分も選手として、バックステージも含め、他の選手を間近で見たことで、初めてわかりました。

 それに比べたら、私は筋量も少ないし動きも下手で。大会後、「私も他の選手のようにカッコいい体になりたい!!」と思って、ボディメイクに本気で取り組み始めました。

ビキニを着ることで有利になった

――そして、ビキニフィットネス部門に転向。

道端 はい。転向した理由は2つあります。まず、水着がビキニなので、お腹が出るんです。私の体型はそのほうが綺麗に見えやすいかなと。

本人のInstagramより 撮影/りゅう

 もうひとつは、フィットモデルはイブニングドレスでウォーキングを見せるんですが、これは今までのショーモデルの仕事に近いなと思って。新しい挑戦という意味で、一段上のビキニフィットネス部門に変えました。

――転向後の大会では、どんな成果が?

道端 2022年から大会に出始めて、8月に宮城県ビキニフィットネスオープン大会の158㎝超級で初優勝しました。このときも、控室で他の選手たちの素晴らしい体を見て、「あぁ、場違いなところに来てしまった……」と。

 気持ちを切り替えてステージに立ちましたが、自己採点では100点中20点くらいだったので、結果発表では逃げ出したい気持ちで。

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