文春オンライン

《最寄り駅から徒歩90分》田畑に囲まれた「ポツンと一軒釣り堀」でオマールエビが釣れる!? 現地調査に向かうと…

genre : ライフ, 娯楽

note

店内の様子は…

 入店するとまず目に入るのが、店内の大部分を占める縦長のイケス。コンクリートで舗装された深さ1.5mのイケスが今回の釣り場だ。内装のシンプルさもあって養殖場のような雰囲気が漂う。

レンタルタックルはオモリや針もセットになっている

 中を覗くと水面付近には30cmほどのマダイが泳いでいた。人間を恐れない様子から歴戦の戦士を想像してしまう。

 広々とした店内に必要最低限の備品だけが用意されている。無機質でいかにもアジト的な空間に居心地の良さを感じた(冷暖房はないので季節に応じた着衣が必要)。

ADVERTISEMENT

サカナたちが水槽で待機中

平日は高級魚、休日は合法エビ釣り

 大まかなサービス内容を紹介すると、月~金曜、日曜(火曜定休日)は日中の営業で主にマダイやヒラメ、シマアジなどの高級魚が狙える。そして土曜日は夜釣り限定でオマールエビ釣りが開催される(※不定期開催でオールナイトのイセエビ釣りもあるらしい)。

釣れなかった方はくじ引きで景品が当たる

 今回我々が狙うターゲットは前述したオマールエビ。ここコリュッシュの名物ターゲットであり、日本中探しても定期的に行っている釣り堀は数少ない。

エサの持ち込みは禁止。販売されているエサは、オキアミ100円とアオイソメ200円

 オマールエビ釣りは人数制で最低10人、最大16名で行われる。人数が揃わなければ中止になるそうだが、事前に聞いたところ中止は年に数回ある程度でいつも賑わいを見せているそうだ。

無限にいるわけではないオマールエビ…戦いはすでに始まっていた

 17時にオープンしてから受付をすませて17時30分頃には釣りが開始される。我々が到着する前からすでに駐車場にいる方々を見ると、マイタックルを持参して念入りに仕掛けを組んでいた。

 そう、すでに戦いは始まっていたのだ。

 オマールエビ釣りの料金は3時間(前半・後半90分)釣り放題で1人8000円。お世辞にも安くはない金額。堤防釣りのように「竿を出しているだけで楽しい」などといった甘い世界ではなく、釣果至上主義。当然オマールエビも無限にいるわけではなく、参加人数×2匹が直前に放流される。

直前にスタッフが豪快にオマールエビを放り込んでいた

 つまり限られたパイを奪い合う、オマールエビを賭けた争奪戦なのだ。