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3次会まで連れまわし…フジテレビ危機管理委員長が「懲戒休職」 20代女性記者にした“ハラスメントの中身”

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〈人事発令のお知らせ〉

 フジテレビの社内イントラネットに、季節外れの人事情報が掲載されたのが2月1日のこと。内容はある幹部の〈懲戒休職〉だった。

「その幹部は報道局解説委員のA氏。警察取材に強く、危機管理委員長の職も兼務していた。休職の期間は2週間で、しかもイントラはすぐ消された」(フジ局員)

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フジテレビ本社 ©共同通信社

 一体、何があったのか。フジ関係者が明かす。

「2022年3月、20代の女性記者Bさんが『A氏のセクハラに遭った』とコンプライアンス相談窓口に訴え、調査していました」

 Bさんが訴えたのは、20年12月、コロナ禍のさなかにA氏が開いた飲み会の席でのことだった。

「Bさんは制作会社の社員で、社会部志望。当時、社会部長のA氏は彼女が志望していると聞き、定期的に行っていた社外の有識者、別のフジ局員との会食にBさんを呼んだのです」(同前)

 1次会で他の2人は帰り、A氏とBさんは2軒目へ。

「場所はA氏が知っているスナック。Bさんによると、そこでA氏にテーブルの下で手を握られたり、『可愛いね』と言われたりした。さらに3次会でカラオケに行き、『肩や腰、背中を触られた』というのです」(同前)