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「ノーを突き付けられている状況」

 セブン&アイにとって、イトーヨーカ堂は祖業。“物言う株主”から押し切られたことに悔しさを滲ませたのは、石橋誠一郎常務だ。

「私自身、“戦う準備は整った、これからだ”、このように考えておりましたけども、残念ながら……資本市場からは……現状の業績……それとスピード感……に対して、ノーを突き付けられている状況です。とても悔しいです……」

 そう声を詰まらせるのだった。

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 他方、イトーヨーカ堂の山本哲也社長はマスコミ報道への不満を覗かせた。

「マスコミはやはりセンセーショナルに書きます。閉店や自営アパレルの撤退ということが書き綴られ、皆様方には本当にご不安な気持ちをさせてしまったことについては心よりお詫び申し上げます」

イトーヨーカ堂の山本社長(セブン&アイのHPより)

 セブン&アイは説明会の開催を認め、「詳細については差し控える」とした。

 奇しくも、説明会が行われた3月10日に“カリスマ創業者”はこの世を去った。イトーヨーカ堂も変革の時を迎えている。

 3月15日12時配信の「週刊文春 電子版オリジナル」では社内説明会で会社のトップたちが説明した内容、社長が洩らしたメディア報道への不満、創業者・伊藤雅俊氏の死去で何が起きていたかを詳報している。