――在来線にスポットを当てた企画って珍しいですよね。しかも全区間に駅スポットをちりばめる。閑散線区の名松線、その終点の伊勢奥津駅がある。マニアックというか完璧。オススメの駅や周辺スポットってありますか。もちろん個人的なお気に入りでいいので。
宮澤 うーん、お気に入りというか。島田駅の駅周辺スポットの蓬萊橋に行ってみたいです。
――ゲーム画面に公式サイトのリンクがありますね。便利。ああ、大井川に架かる世界一長い木造歩道橋。これ、「ブラタモリ」でも紹介されたところですね。私も行ってみたいと思っていました。
沖 私は三嶋大社をオススメします。自分が昔、勤務していた三島駅から徒歩15分ほどです。
――散歩にちょうどいい距離ですね。
沖 駅前から大社にかけてお店がたくさん並んでいて、水が湧き出ている公園もあって楽しんでいただけるかと。あとは……うん、キリがないです(笑)。
――たくさんあるスポットから絞り込んだのでしょうから、どれもオススメですね。
スリの銀次、ここにいたのか!
沖 それから「桃太郎電鉄」の攻略に大事な要素が「カード」です。「まるで桃鉄」でも、駅周辺スポットに行くと必ずカードが貰えます。資産を増やすためには街歩きをした方がいい、という仕掛けです。
――カードルーレットは、駅でもときどき出ますね。「スリの銀次カード」「ベビキュラーカード」「絶好調カード」「一攫千金カード」……。スリの銀次、ここにいたのか。
宮澤 スリの銀次イベントは駅でチェックインするとランダムに発生します。「スリの銀次カード」は、「まるで桃鉄」上に登録したフレンドの中から使いたい相手を指名して使うと、そのフレンドのチェックイン時に「スリの銀次」をわざと発生させることができます。
「絶好調カード」など資産の獲得が有利になるカードは自分にも使えますし、友達をフレンド登録すると、フレンドを助けるためにも使えます。フレンドからカードを使われた場合は、ホーム画面で誰からかわかる仕組みにしています。フレンド登録していないユーザーには使えないようにしています。
――なるほど、そこは仕掛けられた方が濡れ衣で逆恨みすることがない仕組みになっている(笑)。
沖 カードにひとつ、オリジナルアイデアもあるんです。「ミラーカード」といって、フレンドが仕掛けたカードの効果を跳ね返します。
リアルに出かけて、人と関わる楽しさを感じてほしい
宮澤 「桃太郎電鉄」は同時にネットワークプレイができますが、「まるで桃鉄」はプレイヤーごとに目指す場所が違います。遊ぶ時間帯、タイミングも違うので、個人プレイになりやすいんです。そこで、仲間と楽しむ要素としてフレンド機能を実装しました。助け合ったり、邪魔し合ったり。