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――私もゲーム雑誌の広告営業を担当しましたからわかります。「一緒に面白いことをやりたいね」は「もっとお近づきになりたい気持ち」ですね。

 「のぞみ12本ダイヤ」のスタート直前にコロナ禍になってしまいました。せっかくより多くのお客様にご利用いただけるようになったこともあり、弊社はゲームとかエンタメ業界とはご縁が少なかったのですが、社内で「色々やろうじゃないか」という雰囲気が出てきたんです。

――会社の総力を挙げて達成した「のぞみ12本ダイヤ」ですよね。コロナ禍以前から集客の取り組みを検討していた。もうひとつは、ゲームやアイドルに社内の理解が進んできたということもあろうかと。

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 「桃太郎電鉄」の1作目が1988年で、私は1981年生まれです。

―― 7歳! まさに遊んだ世代。納得です(笑)。

宮澤 私は小学生の頃に「ポケモン」とか「マリオ」とか、学校終わりに友達の家に集まって……。

《このあと、ひとしきりゲームの思い出話、参加者全員がゲーム好き》

「桃太郎電鉄」の目的地到着アニメーションも「マドゥ新幹線」がちゃんと表示される

マップは「細かいところで、すこしアレンジしています」

――私はゲーム業界のすみっこにいたので、制作にあたっては苦労も多かったと想像します。「桃太郎電鉄」に限らず、スタンプラリーでキャラクターを使う程度だったら話は簡単ですが、キャラクターを借りてオリジナルに近いものを作るという事例はかなり珍しくて、コナミさんとしては「下手なもの作られたら、元のゲームのブランドも傷つく」というレベルですよね。

 コナミさんに監修していただきながら進めました。キャラクターのセリフ、持ち味の生かし方などなど。

――「まるで桃鉄」を最初に遊んだときに、マップが「桃太郎電鉄」そのまんまなんですよね。広さこそJR東海エリア限定ですけど。ああ「まるで桃鉄じゃないか」って。ビックリというか感動というか。

 細かいところで少しアレンジしています。実はオリジナルのほうは身延線を甲府駅までつなげるなどを直しました。あとは新富士とか岐阜羽島とかの扱いをどうするかなど。

――そうか、「桃太郎電鉄」はキホン在来線のマップですよね。そこに新幹線を描き入れた。ちょっとみて気づかないくらい違和感がなかった。

 でも、東海道線上に新富士駅があって、富士駅が離れていたり、岐阜羽島が岐阜駅にぶら下がっていたり。Twitterでは「駅の力関係が見えるなあ」なんて言われて(笑)。

――間違ってるというより、制作者の苦労にツッコミを入れて楽しんでいるような気がします。だって中部国際空港と武豊線がつながってる(笑)。

 そうですね。現実はつながってません(笑)。リニア・鉄道館も線路がつながってますが、ここはあおなみ線で、JR東海路線ではありません。

宮澤 「まるで桃鉄」がスタートしてから、SNS等を見ると、多くの桃鉄ファン、鉄道ファンに楽しんでいただいているみたいです! ユーザーの期待にも応えるべく、今回の経験を活かして、今度もぜひチャレンジしていければと思っています。

――そんな話を聞くと「次回作にも期待したい」となります。ゲーム雑誌風に(笑)。