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#4 東京国税局の最強部隊“リョウチョウ”が税務調査に着手 (2022/08/02配信)

 2022年7月20日、東京国税局・課税第2部の資料調査課が、女子医大の税務調査を開始した。リョウチョウと呼ばれる資料調査課は追徴税を課することが主目的で、管轄の税務署が定期的に行う税務調査とは趣が全く異なる。

 東京国税局OBで元リョウチョウだった佐藤弘幸税理士は、「人事異動がある7月に最重要の案件から着手する。脱税額の多寡、または社会的要請を考慮した結果、女子医大が最も重要だと考えたのではないか」と指摘。調査の手法と今後の見通しを解説した。

#5 《患者の命が危機に》女子医大病院のICU医師9人が一斉退職 (2022/08/19配信)

 患者の命を守る最後の砦とされる、ICU(集中治療室)。これを担当する集中治療科の医師10人中9人が、2022年9月までに一斉退職するという異常事態になった。

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ICUの内部(「女子医大便り 2017年秋冬号」より)

 腎臓の生体間移植で、年間143症例(2020年)と国内トップを独走するなど、女子医大は臓器移植の分野で高い評価を受けている。だが、ICUが機能不全になると、移植手術の実施は難しい。

 さらに、女子医大は脳死ドナーの「心臓、肝臓、膵臓、腎臓」の移植施設として認定されており、移植手術が不可能になると、命の危機が迫っている患者たちに影響がでると懸念されている。

#6 「ICU崩壊状態」を招いた、患者の命を軽視した経営方針と恐怖政治 (2022/08/19配信)

 女子医大は、カナダの大学病院で働いていた小児集中治療の専門医A特任教授を招聘して、2021年7月に「小児ICU」をスタートさせた。しかし、招聘前に約束した報酬を支払わない経営陣に対して、A特任教授が抗議したことなどから、2年の契約期間を1年で打ち切った。他の専門医5人も全員退職や異動を余儀なくされ、「小児ICU」は、運用停止せざるを得なくなったのである。

 この事実をHPに掲載した集中治療科の医師が降格処分となり、上司の教授は減給の懲戒処分を受けた。理不尽で強権的な対応を受けて、集中治療科の9人は追われるように女子医大を去った。

 本来ならICUも運用停止になるはずが、板橋道朗病院長は「9月からICUに入室した患者は、各々の診療科で責任を持って管理する」という方針を打ち出した。