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新幹線の改札のすぐ脇から外に出ると(つまり南口だ)、なんだか華やかな広場が設けられていた。
白い床面、傍らには噴水のようなものがあり、中央の植え込みには「TAKEO」とローマ字の大きなオブジェ。駅前広場の入口付近にも、「TAKEO」の文字が刻まれている。すぐ目の前には新しいホテルも建っている。新幹線がやってきて、気合いを入れて整備したのであろうことが伝わってくる駅前風景だ。
駅前広場からまっすぐ延びる大通り。その先には…
せっかくなので、少し駅前から離れて歩く。駅前広場からまっすぐ南に向けて、これまた最近になって道幅を広げたのだろう大通りが延びる。この道を進めば、国道34号に出る。
国道のクルマ通りはなかなかに多いが、それ以外は人通りもクルマ通りもまばらだ。飲食店などの類いもあるにはあるが、国道沿いのチェーン店の方が活気に溢れていそうな空気感。つまりは武雄温泉駅の町は、“新幹線のターミナル”というイメージよりずっとのどかな小さな町なのである。
さらにその先には武雄川という川が流れていて、その向こうには山が広がる。