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ジョージアの独特なおもてなしの文化「スプラ」

――まるっきり違う2つの国ですが共通点があるのでしょうか。

レジャバ 自国の文化や歴史に対する考え方という根っこのところで日本とジョージアは共通していると思うんです。私がよく例えに出すのは日本の茶道とジョージアのスプラという宴会文化の共通点です。

 スプラとは宴会のことですが、ジョージアにある独特なおもてなしの文化です。ただワインを飲むだけじゃなく、参加者それぞれが乾杯をしながら自分の経験や教訓を語ります。そこには地域ごとに色々なルールがあって、その目的は人と人が心を通わせて相互理解を深めることです。茶道もただお茶を飲むだけではないですよね。茶室という独特の空間があって、決まった動きがあって成り立ちます。ただお酒を飲んだりお茶を飲むだけでなく、様々な要素でおもてなしの精神を表現するというのが共通していると思うんです。

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©️文藝春秋/細田忠

――茶道にもお詳しいんですね。

レジャバ 近所に茶室を持っている方がいて、よく誘っていただけるんです。とてもカジュアルなお茶会で、緊張せず参加できます。だからこそ、茶道のことがよくわかったのかもしれませんね。私の理解ではスプラも茶道も、伝統や歴史の積み重なりの上で客人をもてなすという核の部分が非常によく似ています。スプラを大事にするジョージアも、茶道に重きを置く日本も、そういう点で根っこの部分が同じなのではないかと思っているんです。

――スプラ、ぜひ経験してみたいです。

全都道府県を回って、ジョージアワインをプレゼントしたい

レジャバ ジョージアはワイン発祥の地ということもあって、とてもおいしいワインを造っているので、もしジョージアを訪れる機会があればきっとスプラを気に入っていただけると思います。今、まさにジョージアのワインを日本の47都道府県にプレゼントするという企画をしているんです。それぞれ違ったブドウでワインを2本ずつ作り、1本を各都道府県の知事に、もう1本をツイッターでプレゼントするという企画です。

――ワインがジョージアと日本を結ぶ懸け橋になるのですね。

レジャバ そうなると良いなと思っています。まだまだ日本には行ったことのない地域がたくさんあるので、何とか任期中には全都道府県を回りたいなと思っています。いまのところまだ4つしか回れていないので、まだまだ先は長いですね。任期はあと2~3年かなと思っているので、1秒も無駄にしないつもりでジョージアの魅力を発信できればと思っています。

©️文藝春秋/細田忠