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モモコグミカンパニーの告白「解散が決まってまず最初にやったのが…」

©前康輔

——解散が決まって、心境に変化はありましたか?

 よりBiSHに向き合うことができるようになったと思います。私は自分の将来にすごく不安を抱いていたんです。「グループとしては上り調子かもしれないけど、これがずっと続くのかな」とか、「グループにいながら自分のやりたいことをやるのって大変そうだな」とか。

 でも、明確に“BiSHの終わり”=“自分の人生の始まり”が決まったことで、不安要素抜きに向き合えるようになったのは良かったと思います。前向きな解散だなって。

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——やりたいことは始められたんですか?

 解散が決まってまず最初にやったのが、小説を書くことでした。昔からの夢だったんですけど、自分の中のハードルがすごく高くてずっと手を着けられてなかったんです。もしも書けなかったとき、夢が一つ潰れてしまうのが怖くて。

 でも、解散という人生の節目を突き付けられて、自分の一番怖いことをやろうと思って死に物狂いで書きました。出版社に伝手もないまま、新人の登竜門と言われる文学賞がある河出書房新社さんに「こういう活動をしている者ですが、小説を書いたのでぜひ読んでください」って原稿を送って。人生において大きな一歩でした。きっと解散がなかったらいつまでも書かなかったと思います。