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アユニ・Dの告白「『5人が賛成なら賛成です』みたいな言い方をした記憶があります」

——解散を告げられたとき、どう思いましたか?

 丸々飲み込めたわけではないですけど、少しホッとした気もします。悲しかったですけど、人生の輪郭がはっきりしたみたいで。私は全然将来を考えられない人間で、BiSHのオーディションに合格してから、目の前のことしか見えてなかったんです。加入後も怒濤の日々で、明日生きるために必死でした。それで「20年後、30年後、このまま活動が続くのかな?」と考えることもあったんです。

 だから個人的には、「嫌だ」って気持ちはありませんでした。あと、私はメンバーの中では新入りだし、引っ込み思案な性格だったので、5人の意見に付いていこうという思いが出ちゃったんですよね。だから「5人が賛成なら賛成です」みたいな言い方をした記憶があります。

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©前康輔

 それに、私はバンドとアイドルは別物だと思っていて。バンドのように音楽やグループをゼロから自分たちで作り上げるのか、アイドルのように周りの人にサポートしてもらいながら、表現することを頑張るのかは違いますよね。

 もしゼロから自分たちが作り上げているものであれば続けていくのはカッコいいと思うんですけど、「私たちは違うのかな」とも思っていて。それにアイドルを30年、40年やっていったところで、「ずっと上がっていけるのか?」という疑問もありますし、一番可愛くて、美しいときに散りたいと思いました。

——「自分たちはバンドではない」という思いが強かったんですね。

 それしかないというか。もしBiSHがバンドだったら、ずっとやっていたいと感じていたと思います。あとは、私たち全員が可愛くて歌もダンスも上手かったりしたら、おばあちゃんになるまでやれるかもしれないんですけど、全然そんなことないんですよ。ただずっとガムシャラにやってきたので、全力で進んで全力で消えていくのがカッコいいのかな、と。

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「週刊BiSH春」