ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題。英BBCのドキュメンタリー番組の放送以降、小誌はこれまで20人の被害者に話を聞いてきた。今回、証言してくれたK氏は、被害を受けたホテルには、郷ひろみやジャニー氏の姉・メリー喜多川氏、その娘の藤島ジュリー景子氏もいたと、「週刊文春」の取材に語った。

面接に来た少年にも手を出していたジャニー喜多川氏

ジャニー氏との2度目の面接で大阪グランドホテルへ

 1974年5月3日、大阪・中之島のフェスティバルホールで、「フォーリーブス・郷ひろみジョイントリサイタル」が行われていた。

 当時13歳だった大阪在住のK氏はその前日、ジャニー喜多川氏に大阪グランドホテルの7階のスイートルームに呼び出された。

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 フォーリーブスのファンだった姉が送った履歴書がジャニー氏の目に留まり、前年暮れに一度会っていた。2度目の“面接”に母と姉との3人で臨むと、K氏に、

「泊まっていきなよ」

 とジャニー氏は声をかけ、母と姉は帰っていった。