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小5で“母親の彼氏”から性的虐待「ズボンを下ろしてドス黒い男性器を突きつけられ…」23歳女性が明かす“地獄の日々”

『10歳で私は穢された』より #2

2023/07/23

genre : 読書, 社会

note

誰かを恨んで、憎んで生きるのは、苦しすぎる

 もしも今、おじさんが生きていたら。

 私には、どうしても聞いてみたかったことがあります。

 おじさん。

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 おじさんも、私と同じような目に遭ったんですか?

 私と同じように、誰かにひどいことをされたんですか?

 体も心もメチャメチャにされるようなことが、あったんですか?

 そうであれば、許してあげる。

 ママの目を盗んで何度も、何度もやった性的虐待のすべてを、許してあげます。

 殺したいほど憎んでいるあなたのことを、許してあげます。

 いえ、もしかしたら。

「許してあげる」というのは、違うかもしれません。

 おじさん。

 私は、あなたを許したい。

 許したいんです。

 じゃないと、苦しい。

 苦しいよ。

『10歳で私は穢された』(双葉社)

 誰かを恨んで、憎んで生きるのは、苦しすぎるよ。

 おじさん。

 本当は、どうだったんですか?

 あなたも、私と同じやったんですか?

10歳で私は穢された

10歳で私は穢された

橋本 なずな

双葉社

2023年6月21日 発売

小5で“母親の彼氏”から性的虐待「ズボンを下ろしてドス黒い男性器を突きつけられ…」23歳女性が明かす“地獄の日々”

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