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日本年金機構は点検を一切拒否

 こうしたやり方は、国に対しての信頼がない現状では、暴力的と言わざるを得ない。

 しかも、冒頭の誤振込だけでなく、地方の共済組合でも、別人の年金情報が誤登録されるミスが発生しています。

 これに対して、ミスター年金こと立憲民主党の長妻昭政務調査会長が、「政府が総点検をするというなら、日本年金機構もマイナンバーカードに紐づけられた年金口座などを総点検すべきだ」と噛み付きました。ところが、日本年金機構はこうした点検を一切拒否。「全部点検しろとは言わないので、せめてサンプル調査でもして欲しい」と長妻氏が食い下がると、サンプル調査もしないといいます。

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総点検でミスが発覚したら…

 岸田首相は「総点検」と言っているのに、日本年金機構が点検を拒否するのはおかしな話。

 穿った見方をすれば、もし日本年金機構が総点検で1件でも年金の紐づけミスが発覚したら、これはもう第2の「消えた年金問題」に発展しかねず、これから行われるだろう選挙の争点としては、なんとしても避けたいという思惑があるのではないでしょうか。

 いずれにせよ、8月上旬には中間報告があります。しっかりと、結果を見定めたいものです。

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