バラエティ色が強い番組でお笑い芸人が…
国連会見後に明らかになった傾向は、バラエティ色が強くお笑い芸人やタレントが多数出演している番組でもこの話題が登場し、議論が行われていたことだ。
典型が8月6日放送のTBS「サンデー・ジャポン」だ。
8月4日、国連人権理事会の専門家による記者会見の後に行われた「ジャニーズ性加害問題当事者の会」による記者会見で、良原安美アナウンサーが質問した。
「さきほどの国連の会見で『ジャニーズ事務所が行う被害者へのメンタルヘルスが不十分』とありました。具体的に何が不十分だとみなさんお感じになっているのか」
「(メンタルケアについて)全く何もないのでどこをどう評価していいのか、どこをどう答えていいのかさえわかりません。心のケア(のメールを相談窓口に)送ったんですよ。ケアされたいと思って。返ってきた返事が『ご希望でしたらカウンセラーご紹介します』『質問とメッセージについては1週間以内にお返事します』ということでしたが、2か月経ってもまだ返事は来ません。ケアされるどころか、ものすごいけなされているみたいな」(ジャニーズ性加害問題当事者の会・平本淳也代表)
「サンデー・ジャポン」は5月21日の放送でもジャニーズ事務所での性加害について扱っており、その際はスタジオの細野敦弁護士が「被害者の方が真相究明を求めるならば、民事裁判を起こしてジャニーズ事務所側が時効の主張をしなければ真相解明が裁判の場で行われる期待はできる」とコメントしていた。
その内容をふまえて、8月4日の会見で「今後、みなさんが訴えを起こす可能性はあるのか。そういったお考えはあるのかお伺いしたいです」と良原アナが質問を重ねた。
「裁判、訴訟……言えません。今の現状でお話しできる段階ではない。ただし、その道のプロの弁護士先生とは密にご相談をさせていただいております」(平本淳也代表)
「我々としてはあらゆる選択肢を視野に入れて活動しているということです。そうご認識いただければいいのかと思います」(石丸志門副代表)
“藤島ジュリー景子社長の進退”の話題も
「サンデー・ジャポン」のスタジオではこうした発言に対し、爆笑問題の太田光、テレビプロデューサーのデーブ・スペクターらが率直な意見を述べていた。太田光が「ジャニーズの中で育ったジュリーさんが親やおじさん(ジャニー喜多川氏)に対して追及できる立場にあったかどうか」と投げかけると、元政治家で今やタレントといってもいい杉村太蔵が「社長の退任」を口にした。
「今の社長、ジュリーさんがこの問題に対応できる精神力がないんだったら、やっぱり辞めたほうがいいと思います。新しい経営者になって。これは社長として一番やらなきゃいけない仕事だと僕は思います」