近年、10万円を超えるような高級炊飯器が売れているという。10数万円の価格がついているものも珍しくない。2、3万円出せばIH炊飯器が買えるのに、一体何が違うのか。そして、どんな人が購入しているのだろうか。
実際に家で10万円クラスの高級炊飯器を使っているという家電ライターの田中真紀子さんに使用感や安い炊飯器との違いについて伺った。
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発売時14万円の高級炊飯器を使用中
――まずお聞きしたいのですが、田中さんは10万円クラスの高級炊飯器をお持ちでしょうか。
田中真紀子(以下、田中) そうですね、常に1つから2つを入れ替わりで使っています。あとは仕事柄、新商品の発表会やレビューで、高級炊飯器で炊いたご飯の試食もよくするので、高級炊飯器とそうでない炊飯器の違いはよく分かっています。
――お持ちの炊飯器はどの機種ですか。
田中 タイガーの「土鍋ご泡火炊き」という種類で、去年出たモデル(JPL-S100)を使っています。
発売されたばかりの頃は価格が約14万円で「高い!」と思ったんですが、試用しておいしさを知っていたので、その後少し値下げされて約12万円の時に購入しました。7月末に最新モデルが出たばかりなのもあって、今はネットで見ると7、8万円くらいになってますね。
――14万円! 炊飯器に14万円は、すごく高いと感じてしまうのですが……。
田中 ハイエンドモデルの炊飯器の中でも高い方ですね。メーカーによって違うんですが、タイガーは高い方かもしれません。パナソニックは10万円くらいが多いかな。象印や三菱電機も売り始めの頃は13、14万円くらいします。
――業界的には珍しくない金額なんですね。田中さんは10万円超えの炊飯器を購入するのに、特に抵抗はないんでしょうか。