ーーちなみに、おこづかいってどんな感じでしたか。
Amateras いくらもらってたとか、具体的な金額は覚えてないんですよ。ただ、大学に進んでからは月に900万円とかもらってた時期がありました。おばあちゃんからもらったりしてましたね。
ーーそんなに使えます?
Amateras 使おうと思えば使えるんですよ。というか、使い方を覚えていった感じですね。
2002年から2022年までグッチのクリエイティブ・ディレクターをやってた、アレッサンドロ・ミケーレというデザイナーがいて。手術室でファッションショーをやったりする超異端児で、そういうのを見てグッチで服を買うようになって止まらなくなったんです。グッチというブランドの思想なんかも勉強しまくって。
グッチとかのブランドになるとテイラーもあるから、自分で生地から選んで服を作れちゃうんですよね。銀座のグッチに行って、そうやって服をオーダーしてると、150万とか200万とか飛んでいくので。
ーー銀座のグッチに行くと、「Amateras様、お待ちしておりました」みたいな。
Amateras そうですね。オーダー用のカタログみたいなのが届いたり、食事会とかお茶会なんかにも呼ばれるようになったり。グッチの社長が日本に来たときは、食事会で一緒にご飯を食べるとかありましたね。
ーーミラノのコレクションに招かれたりは。
Amateras いや、そこまではないです。そういうのは、たぶん日本で1人か2人だけだと思うので。いまはグッチも服も、すっかり興味がなくなりましたけど。
ラグビーの道に進むのをやめた理由
ーー大学でもラグビーを?
Amateras 続けようかなと考えたけど、高校でラグビーはやめました。高校で花園まで行ったけど、大学に進む時点で悩んで。小学校から9年間ラグビーをやってきたけど、僕なんかよりも強い人たくさんいるんだってことがわかって。「これからは、映画とか音楽のほうをやっていこう」って。
僕たちはワールドユースの日本代表にも選ばれたし、花園も優勝は目の前ってところまでいけたんですけどね。大学に行ったら関東大学対抗戦とかあるけど、僕には続けようって考えられなかった。早稲田も強いし。
ーースパッと切り替えられるものですか。
Amateras できましたね。
売れる売れないとか、お金を稼げる稼げないとか関係なく、「なにをやりたいのか?」ってシンプルに考えたら、映画や音楽がすごい好きだったので、そっちの方面に行ったほうがいいんじゃないかなと思って。すぐにインドネシアに短期留学しました。