ーー中学時代は小説を書いていて、賞も獲っていたそうですね。
Amateras 賞の名前は忘れたけど、なんか獲りましたね。中学生になって、2回目のアフリカ旅行に行ったんですけど、そこから着想を得て『たてがみの向こうに』ってタイトルの小説を書きました。
主人公のおじいちゃんが亡くなりそうになっていて、アフリカにある秘薬みたいなものを手にしようと冒険するっていう内容で。その秘薬を飲むと動物の声が聞こえるようになって、カバとかいろんな動物としゃべりながら秘薬を探すみたいな。当時、ほんとうにおじいちゃんが亡くなりそうで、そのことも盛り込んでいて。
ちっちゃい頃から書くことが好きで、作文を評価されることが多くて、小学校のときに区のコンクールに入賞したこともありました。慶應で労作展っていうのをやるんですけど、それで賞をもらったり。
ーー読むほうも書くほうも、文学系には行かず。
Amateras 高校で三島由紀夫にガッツリはまったことで、文学寄りになっていきました。小6の推薦図書で『金閣寺』を読んで、三島由紀夫がなんだか好きではあったんです。ただ、当時は意味がよくわからなくて(笑)。
「こんな人だったんだ」って三島由紀夫のことを調べることで、自然と政治のことなんかも知るようになったし。
映画でもいろいろ学びましたね。『ライオン・キング』なんて数えきれないほど観てましたけど、ちゃんと動物学に沿ってあるから、観ているうちに動物のことも勉強できたし。
ちょっと前に作られた実写版の『ライオン・キング』(2019年)も、トランプ政権の批判が入ってるし、女性キャラクターの位置付けもアニメ版と異なっていて、現代の社会を反映している。実写版の『アラジン』(2019年)なんかも、ジャスミンの立ち位置がアニメ版とぜんぜん変わっていて「っていうことは、いまの世の中はこんなふうに変わってきてるんだな」と教えられるんですよね。
月に900万円!驚愕のおこづかい事情
ーー中学と高校はラグビーが中心だったんですか。
Amateras ラグビーで忙しくなったので、普通に趣味として映画と読書を楽しんでましたね。
慶應のラグビー部、僕らの代は強かったんですよ。中学の時は東日本で優勝したり、高校では神奈川予選で19年ぶりぐらいに神奈川代表になって、何年ぶりかで花園にも行ったので。だから、どうしてもラグビーで忙しくなってました。