演劇、音楽、文学との出会い
ーー演劇といえば、今年の5月に六本木の書店「文喫」で行われたイベント「六本木アートナイト」で一人芝居をされていますよね。昔から、演劇には興味が?
Amateras やっぱり、小学生のときにブロードウェイで観た『ライオン・キング』の影響が大きくて、「演劇おもしろそう」ってなったんですよ。お芝居をするというよりも、人前でダンスしたりするのが楽しそうだなと思って。
中学以降はラグビーに集中しちゃったので辞めましたけど、小学生時代は劇団に入っていて舞台にも出てました。
ーー音楽への興味は、いつぐらいから抱くように。
Amateras 音楽は中学で一気に。でも、小学生のときにラップは好きになってましたね。いま振り返ると、小3、小4あたりで友達と一緒にラップを歌ってたし。
KREVAさんが慶應の先輩で、学園祭の三田祭に来てくれてたんですよ。「先輩にこんな人がいたんだ。かっけぇ!」みたいになって、KREVAさんの曲をメッチャ聴くようになって。美術の授業中とか、みんなで歌い出したことがありましたね。
ーー本を読むのは好きでしたか? 「文喫」での一人芝居は、太宰治の短編「トカトントン」を下敷きにしていましたけど。
Amateras まあ、読んでいたほうですね。僕、テレビもあまり見なかったし、ゲームっていうものもちゃんとやったことないんですよ。親の教育方針で、ゲームは買ってもらえなかったんです。
みんなはゲームキューブとか買ってもらっていたので、誰かの家に集まってゲームやるとかはあったけど。DSとかPSPとか、ちっちゃいものも買ってもらえなかったし。大学に入って自分でお金を貯めてゲーム機を買ったけど、やってこなかったので結局ピンとこなかったですね。
ーーみんなが持っているものを買ってもらえないのって、子供の頃だと悔しいですよね。
Amateras メッチャ欲しかったです。誕生日のとき、泣いたりとかして。それもあって本や映画に流れていって、特に映画にはのめり込みました。
でも、親もゲームはダメだったけど、いろいろ考えてくれていて。
『甲虫王者ムシキング』が流行っていて、「ムシキング、メッチャやりたい」って親に訴えたら「じゃあ、虫捕りに行こう」となって、本当に虫を捕りに行ったり。あと、『nintendogs』っていう、犬を育てるDSのゲームが流行ってたんですよ。それが欲しいと言ってたら、クリスマス・イブにサンタクロースが本物の犬を連れてきてくれたり。
ーーいま思い返すと、素晴らしいご両親じゃないですか?
Amateras まぁ(笑)。