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――入院している時以外にも、普段から通話はよくされるんでしょうか。

柴田 電話はよくしています。オレオレ詐欺に引っかからないように、2人で暗号を作ったりもしました(笑)。心配なので、連絡はマメにしていますね。

入院中はライン電話で頻繁にビデオ通話していたという(写真=柴田理恵さん提供)

柴田さんの遠距離介護でかかった“リアルな費用”

――柴田さんは外部サポートなどを活用しながら遠距離介護をされていると思いますが、費用はどのくらいかかるのですか?

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柴田 私の場合、在宅介護だと、週に2回のデイサービスが月額1万7425円、週3回の訪問介護が8997円、手すりや介護用ベッドなどの福祉用具レンタルが1230円です。介護保険の適用外でかかる分としては、月に1度診てもらう病院代、おむつ代などの生活備品、食費・飲み物代、デイサービスで頼むお弁当代を合わせた生活費がだいたい月に5万円ですね。

 なので、我が家の場合は1ヶ月あたりの在宅介護にかかる費用は総計7万7652円で、月によって多少の変動はあっても、ほとんど変わりませんね。

――お母さまがご病気などで在宅介護が難しいときはどうですか。

柴田 治療のために病院に入院すると月額約21万円、その後、リハビリのために介護老人保健施設に入所すると月額11万円ほどかかりますので、やはり負担額は上がりました。

 うちは母が長く教師をやっていたのでそれなりの年金や蓄えがあり、本人が費用を支払えているのですが。

 

整理整頓のつもりで母の家の片付けたら喧嘩に発展

――介護が始まってから、お母さまと衝突することなどありましたか。

柴田 私が母の家を片付けに行った時に、勝手にものを捨てたり「これはこっちにあるほうが安全だから、便利だから」と思って、そこらへんにあるものを勝手に移動させたりしたときに、ちょっと喧嘩になりましたね。

 私としては整理整頓のつもりだったけれど、それは若い人の生活の仕方であって、お年寄りには向いていないのだと初めて気が付いて、反省しました。