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《独自ランキング》ピンク色のお菓子、エスカルゴをのせた変わり種も…「富士そば」が今年発売した「珍そばベスト5」

珍そば・オブ・ザ・イヤー2023

2023/12/31

genre : ライフ, グルメ

note

 定番メニュー「肉富士そば」をもじったネーミングも見事。わかる人にはわかる遊び心がマニアには“刺さる”のだ。

 もし「ヤサイマシマシそば」のような安直な品名だったら、ベスト5入りは厳しかったかもしれない。

2位は…

【第2位 おそば大好きセット(三光町店)】

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 遊び心でいうなら、富士そば三光町店が頭一つ抜けている。店長の個性が強く、店内のそこかしこに愛犬の写真を使ったPOPを配置。いくら裁量権が大きいとはいえ、ここまで自由にしている店舗はほかにない。

店長の愛犬の写真が貼られた異色店舗(写真:筆者撮影)

 そんな三光町店で心惹かれたのが、かけそばと盛りそばが一度で楽しめる「おそば大好きセット」である。悪ふざけにしか見えないコンセプトに反して、このセットに定められたルールは厳格だ。

おそば大好きセット(写真:筆者撮影)

 まず、そばからうどんへの変更はNG。かけそば&かけそば、盛りそば&盛りそばの組み合わせも受け付けない。注文できるのは、かけそば&盛りそばのみ。なんだか、店への忠誠心を試されている気分になる。

 店長によると、当初はかつ丼&ミニかつ丼のセットで考えていたそうだ。インパクト勝負に割り切った一品だったが、調理スタッフの負担になるからと泣く泣く断念。それでも斬新なメニューを出したい欲求には抗えず……。結局、かけそば&盛りそばのセットに落ち着いた。