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《独自ランキング》ピンク色のお菓子、エスカルゴをのせた変わり種も…「富士そば」が今年発売した「珍そばベスト5」

珍そば・オブ・ザ・イヤー2023

2023/12/31

genre : ライフ, グルメ

note

 しかし、立ち食いそばに詳しい人ならご存じの通り、ぶ厚い豚バラ肉が乗ったそばは、すでに「豊しま」というパイオニアがいる。富士そば赤坂店はフォロワーなりに、独自のアプローチを展開中だ。

 例えば、アルコールメニューのおつまみ用に「ほろほろ肉豆腐」を用意したり、インバウンド客向けに「ほろほろ肉しょうゆラーメン」を開発したり。まるで「ほろほろ肉」の大喜利状態。今後どのようなメニューに派生するのか、注目したい。

3位は…

【第3位 野菜富士(秋津店)】

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 西武池袋線秋津駅の南口から徒歩30秒、昔ながらの個人商店が立ち並ぶ通りに富士そば秋津店はある。繁華街にある富士そばと比べると目立たない存在ではあるが、店舗限定メニューにはキラリと光るものがある。

ねぎニラそば(写真:筆者撮影)

 2022年に販売した「ねぎニラそば」がその代表格。富士そばでは数少ない、野菜が主役のそばである。ねぎとニラの上に熱したごま油がかかっているので、風味も抜群。

 一味唐辛子とごま油をミックスした特製調味料、通称「からいよ」をひとさじ加えると、味に奥行きが出る。今年も販売を継続しており、この店の名物になりつつある。

野菜富士(写真:筆者撮影)

 2023年に登場した「野菜富士」も「ねぎニラそば」の系譜にあたる。メインのトッピングは、もやし、きゃべつ、刻みにんにく。二郎系ラーメンでいうところの「ヤサイ」に着想を得たものだろう。食べごたえがあって、キャベツの甘みやにんにくの風味がつゆともマッチする。