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100万回再生ドラマの題字を手がけていたのは…?「書道の師範を取りました」俳優・おしの沙羅(28)がたどった“異色の経歴”《写真多数》

おしの沙羅さんインタビュー

source : 週刊文春Webオリジナル

genre : エンタメ, 芸能, アート, テレビ・ラジオ

note

ドラマを彩る「題字」の制作

――出演中のドラマ『ジャンヌの裁き』(テレビ東京系)では、題字も手がけています。どのように題字は書いたのでしょうか。

おしの クランクインする前に題字を書いたので、台本をいただいたあと、監督から「いわゆる力強いような書体ではないけれど、芯はあるような感じを表したい」とリクエストいただいて。それで何度かやり取りをしながら、作り上げていきました。

 文字のイメージのやりとりはとても抽象的なこともあり実はとても難しいのですが、今回は自分も演者として作品に参加することもあり、イメージが湧きやすく、楽しく制作しました。

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おしのさんが手がけた題字。『ジャンヌの裁き』の第1話は「ネットもテレ東」「TVer」での見逃し配信が100万回を超え話題に(テレ東公式ドラマチャンネル『ジャンヌの裁き』第3話予告編より)

『ジャンヌの裁き』は検察審査会を題材にしたドラマで、検察審査員に選ばれた一般人達が物語の強者である検察に立ち向かっていく物語です。そんな検察審査員達のまだまだウブなところや不器用さの中に、だんだんと芽生えてくる意思や立ち向かう勇気。どちらのニュアンスも込めて文字で表現できたらと思いました。様々な場面でこの題字を使っていただいてとても光栄です。

 ドラマは涙も笑いもありという内容で、私も検察審査会の一員としてレギュラー出演しているので、ぜひ楽しんで見ていただけたら嬉しいなと思います。

©松本輝一/文藝春秋

女優の表現と書道の表現

――女優と書道家という仕事を両立されていて、共通点はありますか?

おしの 表現をするという意味では同じですけれど、女優として自分の顔や身体や声をつかって表現するっていうことと、書道で作品を作るのは全然違う感覚があります。お芝居での表現は「自分自身」。書道の作品は「自分の子ども」みたいな感覚ですかね。どちらも自分にとってとても大切ですし、形にとらわれず色々な方法で表現してみることが、私には合っているのかなと思います。

 ドラマや映画だと現場があって、それに合わせてという動きになりますけれど、書道はやりたい時にできるので、うまく両立していきたいですね。

 墨を使うと毎回部屋の掃除が大変ですけれど……。皆さんも、大人になってからでも書道を始めると楽しいですよ。私、たまに写経とかもやりますけれど、無心になれていいです(笑)。

●おしのさら 1995年6月3日生まれ。ドラマ『ジャンヌの裁き』(テレビ東京系)のほか『牙狼<GARO>ハガネを継ぐ者』(TOKYO MX・BS日テレ)にも出演中

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100万回再生ドラマの題字を手がけていたのは…?「書道の師範を取りました」俳優・おしの沙羅(28)がたどった“異色の経歴”《写真多数》

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