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「“6浪経験”とかポジティブワードじゃ全然ないので」原千晶アナウンサー(35)が語る“就職活動のリアル”《『THE TIME,』で公表すると…》

2024/01/26

genre : エンタメ, 芸能

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――その後、就活をされていきますが、応募したのはアナウンサーのみでしたか、他の企業も受けられましたか?

 アナウンサーのみでした。1本です。

6浪経験者が語る就職活動のリアル

――大学受験も医学部のみ、就活もアナウンサーのみ、人生で重要な岐路に立ったら1本に絞ることが多いですよね…?

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 ほんとですね、視野狭いですよね(笑)。そもそも普通に就職はムリだと思っていたし、今までの経験を活かせそうなものと言ったらアナウンサーなのかと。もちろんアナウンサーになりたい気持ちが大きかったので他は何も受けてないです。

©佐藤亘/文藝春秋

――年齢や6浪は就活に影響しましたか?

 就活をする上で6浪ってポジティブワードでも全然ないし、大学4年生で28歳は不利だと思いました。やっぱり現役で今からバリバリやってくれる若い子の方がいいでしょうし、そもそもアナウンサー試験は応募する時点で年齢制限を設けているところも多いんです。でも、やらないで後悔するよりはやって後悔しようと思って、全国のアナウンサー試験を受けることにしました。30歳以下受験可能と書いてある会社を3つ受けて、その中で内定を頂けたのはテレビ山口1つです。

 アナウンサースクールにも通いましたが、通い始めたのが遅かったんです。アナウンサースクールにはいくつか講座があるんですけど、就活のエントリーシートの書き方を学ぶ講座は受けたものの、アナウンサーを目指すほかの学生のように本格的なアナウンスを勉強していなかったんです。試験ではそこがバッチリ見抜かれて、入社までにアナウンスをしっかり学んでくることを条件に内定を頂きました。

 ©佐藤亘/文藝春秋

――アナウンサーになってみていかがですか。

 この仕事につけて良かったなって心から思います。色々な人と関われるのも好きですし、とてもやりがいも感じています。たくさん失敗していますが、失敗を失敗で終わらせないというか、次にどうしたらいいんだろうと頭を切り替えるようにしていますね。そう考えると、浪人中も勉強が分からない、点数が伸びないと感じたときも頭を切り替えることの連続だったので…結局受かってないので説得力には欠けるんですけど(笑)、自分では当時の経験はすごく活きているなと思います。

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