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14歳で“大スター”に出会い、彼の元から高校へ…ソフィア・コッポラはなぜ今「プリシラ・プレスリー」の映画を撮ったのか

映画『プリシラ』ソフィア・コッポラ監督インタビュー

2024/04/17

source : 週刊文春CINEMA 2024春号

genre : エンタメ, 映画, 芸能, 音楽

note

こんなに有名なカップルなのに…

「こういったものを受け入れる用意が社会にできたタイミングで、私はたまたまこの本に出会ったのではないかと思うの。今、私たちの文化には、女性の話にもっと耳を傾けようという空気がある。こんなに有名なカップルなのに、その半分の話しか、私たちは今まで知らなかったのよ」

 ただ“妻”とだけ扱われてきた女性たちの話が、これからもっと語られるようになるだろうか。

 

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ソフィア・コッポラ 1971年アメリカ生まれ。父親は映画監督のフランシス・フォード・コッポラ。『ロスト・イン・トランスレーション』(03年)でアカデミー賞脚本賞を受賞。『マリー・アントワネット』(06年)の後、『SOMEWHERE』(10年)はヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。『The Beguiled / ビガイルド 欲望のめざめ』(17年)でカンヌ国際映画祭史上2人目の女性監督として監督賞を受賞。

『プリシラ』
INTRODUCTION
『ロスト・イン・トランスレーション』(03年)や、『The Beguiled/ ビガイルド 欲望のめざめ』(17年)で数々の映画賞を受賞し、現在も独自の世界観と視点でガールズカルチャーを牽引し続けるソフィア・コッポラ監督の最新作。エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラ・プレスリーが85年に出版した回想録『私のエルヴィス』をもとに、スーパースターとの運命的な出会いと波乱の日々を描く。第80回ヴェネツィア国際映画祭では、主演のケイリー・スピーニーが最優秀女優賞を受賞し高い評価を得た。

STORY
1959年、アメリカ軍将校の父の転属によって西ドイツで暮らし始めた14歳のプリシラは、兵役で赴任していたスーパースター・エルヴィスと出会い、恋に落ちる。その後アメリカに渡り、夢のような別世界に足を踏み入れたプリシラは、彼の望むようなファッションに身を包み、彼の色に染まっていく。そして、ついにエルヴィスからプロポーズを受けて、多くの人に祝福されながら誰もが羨む幸せを掴んだ。しかし、彼女の心には、次第にある思いが芽生えていく…。

STAFF & CAST
監督:ソフィア・コッポラ/出演:ケイリー・スピーニー、ジェイコブ・エロルディ、ダグマーラ・ドミンスク、アリ・コーエン、ティム・ポスト、オリヴィア・バレット/2023年/アメリカ・イタリア/113分/配給:ギャガ/4月12日公開

14歳で“大スター”に出会い、彼の元から高校へ…ソフィア・コッポラはなぜ今「プリシラ・プレスリー」の映画を撮ったのか

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