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 平成12(2000)年3月に出版された「旨い立ち食いそば・うどん: 東京駅別大調査」(小学館文庫)に現社長村井良行さんのインタビュー記事が掲載されている。その中で、「むらめん」では当時から国産そば粉を半分使用していると話されていた。その頃から一定した品質の安心で美味しい麺を提供することを心掛けていたことがよく分かる。

立ち食いそば屋でよく見る「むらめん」の番重(ばんじゅう)

好調の「むらめん」も直面する、ある“社会問題”

 最近、立ち食いそば屋チェーン店などでは万が一納入している製麺所がストップした場合、そのリスクヘッジで他の製麺会社から急遽仕入れる体制が取られ始めている。

「むらめん」でもそうした対応を依頼される事案が増えているという。これは製麺会社の互助的活動とでもいえばいいのだろう。今後こうした横の連携は増えていくという。

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 また、物流業界における2025年問題も見逃すわけにはいかない。「若年層人口の減少」「時間外労働の上限規制」により、ドライバー不足がさらに深刻化する。「きめの細かい配送を要求される製麺業でも取り組むべき問題だ」と逸見さんはいう。

 また出汁やめんつゆの相談なども増えており注文も増加している。さらに天ぷら製造会社と連携し提供するシステムといった新しい動きも始まっている。

 気迫ある吟味力・製麺力が「むらめん」の代名詞

 インタビュー取材を終えて退出する時「製麺業は縁の下の力持ち、裏方的なイメージがあるが、それを打破するようなプランはありますか」と質問してみた。

 すると逸見さんはすぐに「むしろその逆で、我々は納品する飲食店様にその名前を知られていればそれで充分」と言い放つ。潔い企業体質が滲み出ている瞬間であった。

「飲食店様に名前を知られていればそれで充分」と逸見さん

「むらめん」は製麺業全体でいえば中堅の会社なのかもしれない。しかし、業務用麺類製造卸としては十分キャラが立った存在意義のある会社で、立ち食いそば業界では大きな存在となっていることが逸見さんの自信ある言葉の中に感じ取れた。

 気迫ある吟味力・製麺力が「むらめん」の代名詞というわけである。「むらめん」のこれからの活躍を大いに期待している。

INFORMATIONアイコン

むらめん株式会社

 

住所:東京都世田谷区用賀3-5
営業時間:
月~土:9時~17時
祝日:9時~17時
定休日:日曜日
電話番号:03-3708-5151
https://www.muramen.jp/