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かつては、良質な和牛かどうかを競う「牛の品評会」が開催されていましたが、近年は島内で牛を飼う人が少なくなったこともあり、開催されなくなりました。青ヶ島で採れる野菜や「ロベ」の品評会は、現在も行われています。ロベはヤシの木の仲間で、花束や観賞用の植物です。
また、島の男性たちが相撲で熱い戦いを繰り広げる「男相撲」も数年前まで行われていましたが、毎回怪我人が出るほど白熱しすぎてしまうため、開催されなくなりました。一方で、女性だけが参加できる「女だけの腕相撲大会」は今年も開催されました。私はあんまり強くないんですけど、私の母親は腕相撲がすごく強い。出場すると優勝しちゃうから、「殿堂入り」という扱いで、今回は参加できなかったようです(笑)。
牛祭りの時期に青ヶ島へ訪れやすい理由
普段は1日1便9席のヘリコプターと、1週間に5回運航する就航率5~6割の連絡船が青ヶ島への上陸手段ですが、帰省する人や観光に訪れる人が増える牛祭りの時期は、船もヘリコプターも臨時便が出ています。本土の人はいつもより青ヶ島を訪れやすいはずです。
ただ、島には民宿が4つしかないため、部屋が埋まりやすい時期でもあります。ヘリや船のチケットがあっても、宿泊先が決まってないと青ヶ島には上陸できません。青ヶ島に観光に来る方は、宿の確保は早めにしておいてくださいね。
取材・文=仲奈々
写真提供=佐々木加絵さん
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