最近話題作が続出している韓国エッセイから新たなヒット作が誕生。波のある気分をコントロールして毎日を上機嫌に過ごすための考え方が、106個の項目にまとめられている。
「作詞家・コピーライターとして活躍する著者は、女性からの人気が強く、本書も女性向けの印象がありました。翻訳出版にあたっては男女どちらにも当てはまるように文体等を工夫。また自己啓発書のように読んでもらいたかったので、行動の指針になるような見出しをつけています」(担当編集者の工藤佳子さん)
「『クソ失礼なやつら』を人生から叩き出す」、「弱ったときほど自分をほめる」、「『やる』も『やらない』も1秒で決める」など、すぐにでも実践したくなる内容が並ぶ。ほとんどが見開きで完結し、どこから読んでもいい。仮タイトルは『人生は「気分」が9割』だったが、それだとありきたりだと考え、あえて「10割」としたことでより多くの読者から共感を得た。読者層には著者と同世代の30代を想定していたが、40~50代以上の女性読者など幅広い層に届いている。
「書店員さんの手作りポップを全国展開させてもらったところから火がつき、ネット書店よりリアル書店での売上が好調です。読書に慣れていない人も気軽に読める内容で、本書を機に本との出会いが広がることを願っています」(工藤さん)