UCバークレーの卒業式で卒業生代表スピーチをすることになった経緯
――2024年5月にUCバークレーを卒業する際、卒業生を代表してスピーチする姿が大きな話題になりました。
onodela あれは、卒業生なら誰でも応募できるんです。だから私も志望理由を添えて応募して、選ばれました。
――なぜスピーチをしようと思ったんですか。
onodela いい経験になるんじゃないかなと。就職活動で話すときのエピソードにもなると思って。あとは、自分なりに良いことを言える自信があったので。
――ちなみに、スピーチではどんな話をしたんですか。
onodela 「UCバークレーに入るまで、金融業界のトップの人たちと話したりするのは想像もできなかった。でも、このプログラムのおかげでいろいろ視野が広がって、本当に成長しました。これから私たちは、将来の金融業界のリーダーとして、常にイノベーションを考え、リーダーシップを胸に抱きながら進んでいきましょう」みたいな話をしました。
――SNSを中心にスピーチ動画が日本で拡散されました。反響はいかがでしたか。
onodela 今まで私のことを知らなかった方からも「本当におめでとう」と言ってもらえて、うれしかったです。
「自分を最高の状態にしておかなければならない」今も大切にしている父親からの“教え”
――ヘッジファンドでのインターン、UCバークレー進学、そして卒業生代表スピーチ。行動力がすごいですよね。
onodela 行動力とはちょっと違うかもしれないんですけど、お父さんから教えてもらったことがあって、それをモットーにしているんです。
――お父さんからはどんなことを教えてもらったのでしょう。
onodela 例えば大学に入るとか、会社に入るとか、そういうチャンスがあったら、そのチャンスを手に入れるために、ずっと前から準備して自分を最高の状態にしておかなければならない。
そうすればチャンスが目の前に現れたとき、自分から取りに行けると。それをモットーにしているから、常に自分を一番いい状態にしていようと考えています。
――でもいざチャンスが目の前に来たら、怖気づいてしまうときもありませんか。
onodela 常に準備して、自分の“土台”を作り上げておくのが大事だと思っています。そうすれば、もしチャレンジしてうまくいかなかったとしても、その土台が自分を支えてくれる。それに、その土台があるから、怖がらずに挑戦できる。
両親の教育に窮屈さを感じて生きてきましたけど、父のこうした教えにはかなり影響されましたね。