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【2区】國學院大のエース・平林清澄、箱根最後の走りに思うこと

 今大会の注目は、エース平林清澄選手を有する國學院大学。平林選手が4年生になったときに箱根で優勝するという4カ年計画でチームを強化してきました。今季の大学三大駅伝、出雲駅伝と全日本大学駅伝は國學院大が優勝。あとは箱根を取れるかどうか。

 今回のM-1でいうと、優勝まであと一歩の実力派、ヤーレンズです。

 駅伝ファンが注目したのは平林選手がどの区間を走るか。配置されたのは各校のエースが集結する花の2区でした。

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2区を走った國學院大のエース・平林清澄 ©︎AFLO

 結果は1時間6分38秒の区間8位。タイムは決して悪くはありません。ただ、区間新記録の5分台が3人も出るというスピードレースになったため、平林選手が目立たなかったのが本当にもったいなかった。

 平林選手はもちろん速い選手ではあるのですが、それよりもタフなコースでも粘り強く走れ、持久力に優れたところが持ち味です。今回はその良さが速い選手に囲まれたことで、消されてしまった感がありました。

 ただ、最初に話したように、「箱根」と「陸上」は似て非なるもの。M-1では勝てませんでしたが、世界の大きな舞台での活躍に期待したいです。平林選手は初マラソンを日本歴代7位の記録で優勝していますし、駅伝ファンは彼の凄さを知っているので、今後の活躍を楽しみにしています。