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ハリウッド映画の核描写への疑問
深緑:話がズレちゃうかもしれませんが、ハリウッド版ゴジラの『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ってあるじゃないですか。私はあれが許せなくてですね……。
山崎:厄介なオタクじゃないですか⁉
深緑:厄介なオタクなんですよ(笑)。途中までは面白かったんです。私も三大怪獣が大好きなので「わあ、キングギドラだー!」みたいな。でも海底に沈んだゴジラが核兵器によって復活するっていうのがどうしても許せなくて……。
山崎:僕は逆に「これがアメリカ人なんだ。何とかしなきゃ」と思いました。原爆によって何が起きたのか全然伝わっていない。 “原爆投下は戦争を終わらせるために必要だった”という教育を続けてきた結果なのでしょう。彼らを責めるとかではなくて「そんないいもんじゃないんですよ」というのを映画で伝えたいですね。ただ、そういったことって思想的になりがちじゃないですか。
深緑:やりすぎると、そうなりますね。
山崎:我々も被害者意識があるので恨み節にもなりますけど、そうじゃない見せ方をやらなきゃなと考えています。それも娯楽作品で。
深緑:難しいことだと思いますけど、やっていただけると嬉しいです。